過去ログ - 俺ニート、悪魔の手下になる。
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42:名無しNIPPER[saga]
2015/09/30(水) 06:02:26.15 ID:EwL7hHPK0


「そうだな―― しかしそうできないから地道に出ているわけだ」

 説明役を放棄していた玲子がそこで間に入ってくる。
以下略



43:名無しNIPPER[saga]
2015/09/30(水) 06:05:33.33 ID:EwL7hHPK0


「よくぞ聞いてくれた」

 憂慮状態の俺には目もくれず、玲子は胸を張って声を張り上げる。
以下略



44:名無しNIPPER[saga]
2015/09/30(水) 06:11:29.75 ID:EwL7hHPK0


「そう、私は悪魔軍大元帥サタン様から直々に命を受けこの日本という国の掌握を任されたのだ! 私にかかればこの国の人間どもなぞ易々と手中に収めてみせる!」
「それで―― 依頼とやらがあるのにこんなことしていていいんですか?」
「……」
以下略



45:名無しNIPPER[saga]
2015/09/30(水) 06:15:04.41 ID:EwL7hHPK0


「悪魔だか何だか知りませんが、分かりました―― もう俺はこれで帰りますね」
「あ、待て善次郎くん!」
「善次郎さん!」
以下略



46:名無しNIPPER[saga]
2015/09/30(水) 06:19:56.11 ID:EwL7hHPK0


「学生ではありません」
「そうか、それなら何だ?」
「フリーターというか…… アルバイトですよ」
以下略



47:名無しNIPPER[saga]
2015/09/30(水) 06:23:16.55 ID:EwL7hHPK0


「勤務地は――」

 何故自分を偽る?
以下略



48:名無しNIPPER[saga]
2015/09/30(水) 06:27:46.07 ID:EwL7hHPK0


「そうです俺は底辺のクズです。他人を、自分でさえも偽って生きているんです。自分の人生なのに」
「き、君……」
「自分からは動かない癖に、向こうからチャンスが来てくれると思い込んでいるんです! そんなわけないのに!」
以下略



49:名無しNIPPER[saga]
2015/09/30(水) 06:31:05.93 ID:EwL7hHPK0


「ならば―― ここで働きたまえ」

 あったよ、虫のいい話。
以下略



50:名無しNIPPER[saga]
2015/09/30(水) 06:35:41.14 ID:EwL7hHPK0


 膝から崩れ落ちた俺に手を差し伸べる玲子。
 厳しさと優しさが入り混じった、俺を諭してくれるその声。俺を引っ張ってくれる綺麗な手。
 それを掴んで立ち上がる。
以下略



51:名無しNIPPER[saga]
2015/09/30(水) 06:40:11.08 ID:EwL7hHPK0


「生きる理由が見つかるまで…… ここで俺を働かせて下さい」
「そんな大それたもの見つかるかどうか―― まあ、それでもいいだろう。せいぜい足掻いてみせることだな」
「はい…… 本当に急ですがよろしくお願いします」
以下略



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