過去ログ - 千早「12色のクレパス」
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102:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 21:34:21.84 ID:wlnW7ggg0
 今ではどう考えているのか、ですって?

 自殺じゃなかったわ、当たり前じゃない。
 もちろん、そう結論付けるには、それに足る事実があったわけだけど――。

以下略



103:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 21:37:48.09 ID:wlnW7ggg0
 何てことは無いわ。
 カフェインの摂り過ぎは緑内障のリスクを高めるだの、ワイドショーレベルの論調よ。
 医学的根拠も何も無いし、そもそもアイツの病気は緑内障じゃなかったの。

 でも、律子は――今まで見たことが無いほど、気が動転していたわ。
以下略



104:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 21:41:29.34 ID:wlnW7ggg0
 あれは、美希と春香が事務所に来なくなって、しばらく経った頃ね。

 相変わらず、律子は情緒不安定。
 竜宮の仕事を何とか回すことに精一杯で、やよい達新ユニットの世話もままならない。

以下略



105:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 21:46:52.54 ID:wlnW7ggg0
 ちょっと言い過ぎたかしら――でも別にいいわ。

 たまには相手してやろうじゃない。
 律子とまともに口喧嘩できるのなんて、私くらいのもんでしょ。
 なんて思ってた。
以下略



106:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 21:51:20.20 ID:wlnW7ggg0
 ――それこそまるで、小学生のように泣きじゃくる律子を見て、やっと気づいたの。

 律子が本当に責めていたのは、最期までアイツの異変に気づけなかった自分自身――。
 アイツの分まで立派になろうとして、それができない現実から、目を背けたかったのね。

以下略



107:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 21:55:41.65 ID:wlnW7ggg0
 すみません、音無さん。
 俺のコーヒーなんですが、追加で注文、お願いしても良いですか?

 伊織のコーヒーもまだありますが、やっぱり高級すぎて俺には合わなくて。

以下略



108:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 21:59:37.90 ID:wlnW7ggg0
 律子も、不透明な会計処理と、何よりアイツがインスタントを飲んでいたという裏切り。
 その怒りと、アイツの根底にある気持ちも知って、感情が整理できなくなって――。

 ふざけるなー!! って叫びながら、錯乱して上等なコーヒーを床にぶちまける律子。
 それを怒りながら制止する私。
以下略



109:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 22:03:33.84 ID:wlnW7ggg0
【9】

 ――よし、っと。

 調整は大体こんなところね。
以下略



110:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 22:07:28.88 ID:wlnW7ggg0
 ぐっ――は、恥ずかしい――。

 伊織から聞いていたのなら、初めからそう言ってくださいよ!
 もう、要らない赤っ恥をかいてしまったわ。

以下略



111:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 22:12:29.82 ID:wlnW7ggg0
 突然ですが、善澤さんは、こんな話を聞いたことがありますか?

 プロデューサーというのは、三つの種類に分けられるそうです。

 お金のために働く人。
以下略



112:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 22:17:42.66 ID:wlnW7ggg0
 えぇ、何度でも言います。そこにあるの、全っ部プロデューサーの遺品です。
 馬鹿みたいでしょう?
 自宅にも置いてあったのを、全部事務所に運んだら、そんなになりました。


以下略



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