過去ログ - 青葉のプロパガンダ報告書
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1: ◆zBD0SRBQXI[saga]
2015/10/26(月) 01:06:14.54 ID:15cRyqBe0
このSSは艦これの青葉が一人称視点でとある作戦の顛末を振り返るSSです。
今のところ登場予定は青葉古鷹榛名Верный吹雪赤城です。
現在進行形で執筆していますがだいたいラストは決めているつもりです。
初投稿で文体がところどころ変わりますがご容赦ください。
それではどうぞ

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2: ◆zBD0SRBQXI[saga sage]
2015/10/26(月) 01:07:49.00 ID:15cRyqBe0
読者の皆さん、初めまして。
私は呉鎮守府に所属している艦娘である青葉型重巡洋艦の一番艦、青葉です。
このたびはこの文章を手に取っていただき恐縮です。
拙い文章ではありますが、どうか最後まで読んでいただけると幸いです。

以下略



3: ◆zBD0SRBQXI[saga sage]
2015/10/26(月) 01:08:43.36 ID:15cRyqBe0
突如太平洋に現れたWW2の時の艦艇と同等の戦闘能力を持つ深海棲艦。
その小ささとどこからでも無限に湧く性質から、瞬く間に人類は大部分の海での制海権を失いました。
自衛隊やアメリカ海軍の持つ艦艇では狙うに小さく、また費用対効果があわなさすぎたからです。
日本も最低限のシーレーンを確保することに戦力を費やしましたが、輸送船が沈められることもあり、工業や漁業に大打撃、戦後かつてない不況に見舞われました。


4: ◆zBD0SRBQXI[saga sage]
2015/10/26(月) 01:09:36.66 ID:15cRyqBe0
恒久的な対抗手段を持たず、ジリ貧に向かっていくかと思われたものの、同時期に同じくWW2の時の艦艇と同程度の戦力を持つ艦娘が発見され、深海棲艦に対する対抗手段として用いられるようになりました。
元が工作艦であった明石さんと連合艦隊旗艦であった大淀さんの尽力もあり、艦娘及びその装備の生産体制が整い、横須賀から順に艦娘は配備されていきました。


5: ◆zBD0SRBQXI[saga sage]
2015/10/26(月) 01:10:19.85 ID:15cRyqBe0
青葉達の呉鎮守府も初期にできた作戦拠点の一つで、五月雨さんとともに司令官は戦力を増強、鎮守府近海、南西海域、西方海域と徐々に制海権を取り返していき、
遂には中部海域を除く大部分の海域での制海権を得るようになりました。
これにより、艦娘の護衛付きではありますが、再び我が国は危険海域を迂回しつつも他国との貿易を行えるようになったのです。


6: ◆zBD0SRBQXI[saga sage]
2015/10/26(月) 01:11:16.26 ID:15cRyqBe0
ここまで書けば順風満帆のように思えますが、大部分の制海権を回復した後に新たな問題が発生しました。
それは、資金の問題です。

これまでは制海権の回復は死活問題であり国家予算が優先的に艦隊に割り振られていましたが、
一度安定状態になると予算を減らすようにと声が上がったのです。


7: ◆zBD0SRBQXI[saga sage]
2015/10/26(月) 01:22:22.91 ID:15cRyqBe0
深海棲艦との戦いは主に艦娘が担当しますが、そのサポートは海上自衛隊が行います。

ウルトラマンが三分間しか変身できないことを補助するために科学特捜隊の足が必要なように、
私達艦娘も作戦地点までは船で進み、そこから艤装をつけて戦闘しますが、
その船も従来の護衛艦では装甲が足りないためバルジを取り付けた改修を行い、
以下略



8: ◆zBD0SRBQXI[saga sage]
2015/10/26(月) 01:23:54.17 ID:15cRyqBe0
深海棲艦の危機が大きかった頃は戦備の拡張は歓迎されましたが
一度落ち着くと国内や近隣諸国から対深海棲艦といいことに再び軍国主義へと向かっている。

これ以上の増強は予算の無駄遣いであり、
艦隊への投資は減らしてその分を我が国や近隣諸国の復興のために用いるべきだとの声が上がるようになりました。
以下略



9: ◆zBD0SRBQXI[saga sage]
2015/10/26(月) 01:25:17.76 ID:15cRyqBe0
このような現状を打破するため、青葉達艦娘は広報活動を行う必要が出てきました。

いかに強力な戦力を持とうと国民の支持が得られなければ敗北してしまうこともあるのです。

地道な広報活動は重要ですが国民の心を動かすためにはドラマが必要です。
以下略



10: ◆zBD0SRBQXI[saga sage]
2015/10/26(月) 01:26:33.44 ID:15cRyqBe0
これには青葉含む艦娘は猛反対、司令官も上層部に抗議しましたが、軍備を増やしさらなる邦人を救うため多少のリスクはやむなしと一蹴されてしまいました。

青葉たちに何度も申し訳ないと謝りながら作戦内容を告げた司令官の姿を青葉は今でも覚えています。

本作戦は可及的速やかに達成しなければならない作戦であり、
以下略



11: ◆zBD0SRBQXI[saga sage]
2015/10/26(月) 01:27:35.14 ID:15cRyqBe0
この時の編成は
旗艦  重巡洋艦 古鷹
二番艦 戦艦   榛名
三番艦 重巡洋艦 青葉
四番艦 正規空母 赤城
以下略



12: ◆zBD0SRBQXI[saga sage]
2015/10/26(月) 01:28:26.64 ID:15cRyqBe0
古鷹さんは出撃前
「この作戦は無茶な作戦かもしれないけど、これからの鎮守府のためには仕方がないことだから一緒に頑張ろう」
とおっしゃっていました。

榛名さんも他の隊員と司令官のことを気遣っており、吹雪さんも明るく振る舞おうとしていました。
以下略



13: ◆zBD0SRBQXI[saga sage]
2015/10/26(月) 01:30:03.02 ID:15cRyqBe0
作戦の予定は、
昼ごろに鎮守府を出発、硫黄島ギリギリの安全地点まで移動、夜間に硫黄島へ上陸
、邦人を救助して小型ボートに載せた後、合流地点まで移動。
鎮守府まで帰還した後、主力艦艇群が硫黄島を制圧、奪還するというものでした。

以下略



14: ◆zBD0SRBQXI[saga sage]
2015/10/26(月) 01:32:13.00 ID:15cRyqBe0
 各種兵装をバックパックに詰め込んだ青葉達は小型の、戦中に作られた小型武装艇に乗り込み硫黄島へと向かいました。

この時、船には青葉たち艦娘の他に船を操縦する海上自衛隊の方、及び青葉たちを取材するマスメディアの方たちが乗っていました。

私たちはいくらか彼らと会話した後、船の奥の休憩室にて体力を温存し始めました。
以下略



15: ◆zBD0SRBQXI[saga]
2015/10/26(月) 01:34:27.50 ID:15cRyqBe0
午前六時、日没後、青葉達は疾く静かに航行を開始しました。

幸いなことに月明かりは少なく、青葉達は暗視ゴーグルをつけ、32号電探妖精の報告、及び九八式水上偵察機(夜偵)の妖精の報告を受けつつ硫黄島へ向かいました。

昔と異なり今はGPSによって正確な自分たちの現在位置がわかるため、
以下略



16: ◆zBD0SRBQXI[saga]
2015/10/26(月) 01:36:14.72 ID:15cRyqBe0
硫黄島に上陸し、靴を陸上用のモードに切り替え、保護目標を確保しました。

顔はブリーフィングで見た写真よりも十歳は老けかえっているように見えました。

古鷹が目標に接触、現在の状況と今後の作戦予定の一部を伝えました。
以下略



17: ◆zBD0SRBQXI[saga]
2015/10/26(月) 01:37:28.01 ID:15cRyqBe0
野営の準備を済ませた後は交代で警備を行うようにしました。

古鷹と吹雪ちゃん、榛名さんはテントの近くで目標とともに待機及び対空警戒、
青葉と響ちゃんで近隣の海の警備、
赤城さんは早朝からの警備が本番なので休憩に入りました。
以下略



18: ◆zBD0SRBQXI[saga]
2015/10/26(月) 01:39:24.36 ID:15cRyqBe0
響ちゃんは青葉よりもずっと大人でした。

見た目はそれこそ小学生のようですが、戦後賠償艦としてロシアに渡り、異国の地で過ごしてきたせいか、
同型艦の暁型の面々に比べて遥かに大人びています。

以下略



19: ◆zBD0SRBQXI[saga]
2015/10/26(月) 01:41:58.72 ID:15cRyqBe0
「敵が、島の周りに集まってきていますね」

「君も気づいたか。」

「敵はもう青葉たちに気づいたのでしょうか」
以下略



20: ◆zBD0SRBQXI[saga]
2015/10/26(月) 01:43:11.47 ID:15cRyqBe0
青葉は海岸に向かい、ボートの簡易点検を始めました。

損傷なし、燃料よし、目的地の設定よし、準備は万端です。

響ちゃんも全員分の兵装の再確認を終えたようです。
以下略



21: ◆zBD0SRBQXI[saga]
2015/10/26(月) 02:11:34.21 ID:15cRyqBe0
「青葉より艦隊へ、32号電探に感あり、敵影6、二時の方向、距離5000。指示を求む。どうぞ」

「古鷹より艦隊へ、各員水上偵察機を別の方向に向かわせ、赤城さんは彩雲を敵の方角へ向かわせてください。硬度を高めに、雲の隙間を通るようにお願いします。どうぞ」

「赤城より艦隊へ、了解。偵察機を発艦後直鞍機を出します。どうぞ」
以下略



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