過去ログ - 沙紀「ひとかけらの微熱を乗せて」
↓ 1- 覧 板 20
10: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2015/10/31(土) 19:19:20.30 ID:8QRzfjZl0
「……プロデューサー? 聞いてる?」
「あ、あぁ、ごめん……ちょっと考えことしてた。で、なんだっけ?」
11: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2015/10/31(土) 19:20:51.20 ID:8QRzfjZl0
「なに考えてたっすか? もしかしてアタシのこと? なーんて……」
「そうだけど」
12: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2015/10/31(土) 19:22:15.57 ID:8QRzfjZl0
「じゃあ意識して仕事以外の話を」
「……例えば?」
13: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2015/10/31(土) 19:23:47.42 ID:8QRzfjZl0
「む、いいじゃないっすか恋バナ。アタシも女の子っすから、そういう話に興味はあるっすよ」
「アイドルが恋バナってどうよ」
14: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2015/10/31(土) 19:26:13.96 ID:8QRzfjZl0
「あ、あれ。ホントにないんすか?」
「……ない」
15: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2015/10/31(土) 19:27:33.80 ID:8QRzfjZl0
「熱意に負けたっす。それに……この人ならアタシの知らない世界に連れて行ってくれるかなっておもって……えへっ、なんか恥ずかしいっすね。よろしくお願いするっす!」
三顧の礼で迎えるじゃないけど、三度目でようやく話を聞いてもらえて、当日のうちに彼女からアイドルをやってみるという返事を聞けた。
16: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2015/10/31(土) 19:28:27.64 ID:8QRzfjZl0
「……あの、隣行っていいっすか?」
「は?」
17: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2015/10/31(土) 19:29:42.74 ID:8QRzfjZl0
「……隣にいるのはいいから、せめて肩から頭を離してくれ」
「減るもんじゃないのに」
18: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2015/10/31(土) 19:32:37.76 ID:8QRzfjZl0
静かだ。
耳をすませば呼吸も、もしくは心臓の音まで聞こえるんじゃないかっておもうほどの静寂。
まるでここだけ時間が止まっているみたいだ。
19: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2015/10/31(土) 19:33:37.40 ID:8QRzfjZl0
「おもえばこうやってのんびり話したことなかったなぁ」
「そうっすよ。基本的に仕事の合間合間っすからね。プロデューサーがアタシを知っておかないといけないように、アタシもプロデューサーのこと知っておかないとダメなんすから、ちゃんと会話するっすよ」
26Res/15.10 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。