12:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 17:47:38.91 ID:6LZx9kqto
― = ― ≡ ― = ―
「あの時の藍子はゆるふわさの欠片すら無かったね」
「誰のせいだと思ってるんですか」
13:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 18:13:47.55 ID:6LZx9kqto
そこに映っていたのは、隈を浮かべたPさんと汗を浮かべた私。
お互いほっぺたがくっつくぐらいに寄って、白い歯を見せるように笑っています。
「何でこんな寄ってるんだっけ」
14:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 18:31:57.40 ID:6LZx9kqto
― = ― ≡ ― = ―
初めて出演したライブは、予想より遥かに大きな物でした。
レッスンも巧くこなせるようになって、そろそろライブを考えようかという頃。
事務所初の合同ライブが決まったんです。
15:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 18:56:13.35 ID:6LZx9kqto
「――藍子! 藍子っ!」
Pさんの上擦った呼び声と、階段を転げ落ちる鈍い音とが同時に聞こえました。
呆気に取られる私達の前で数秒だけ顔面を抑え込むと、すぐに駆け寄って来ました。
16:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 19:09:51.32 ID:6LZx9kqto
「泣いた?」
「だから早いよ。今から泣き出す場面でしょこれ」
17:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 19:21:59.69 ID:6LZx9kqto
結局、三人とも妙に近い距離で撮る構図に。
本当にPさんと頬がくっついています。
「撮るよー★ 準備オッケー?」
18:名無しNIPPER[sage]
2015/11/04(水) 19:28:00.77 ID:syfLLPR/o
これは素晴らしい期待
19:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 19:41:51.32 ID:6LZx9kqto
― = ― ≡ ― = ―
「……Pさんって、デリカシー無いですよね」
「うん」
20:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 19:55:24.55 ID:6LZx9kqto
― = ― ≡ ― = ―
「どうですかP殿! あやめ、浴衣変化の術です!」
「Cuuuuute!!」
21:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 20:15:00.53 ID:6LZx9kqto
「藍子ちゃん。プロデューサーさんも。他の所回ってみたら?」
「え? でも夕美さんは」
22:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 20:54:28.61 ID:6LZx9kqto
「カメラ」
チョコバナナを頬張っていると、プロデューサーさんが唐突にそう言いました。
続きを促すように表情を伺うと、私の手首に目を向けています。
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