6:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 14:48:35.07 ID:6LZx9kqto
「お。これが一番新しいやつ?」
上にあった一冊をPさんが持ち上げます。
まだまだ軽いそれがずしりと重くなる日が、今からとても楽しみでした。
7:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 15:10:35.24 ID:6LZx9kqto
― = ― ≡ ― = ―
「はっはっはー! よいではないかよいではないかー♪」
「藍子さん! アツくなってきませんか!? ほら北風さんは居ませんよ! さぁ!」
8:名無しNIPPER[sage]
2015/11/04(水) 15:18:22.24 ID:pzul4wYR0
続けて、どうぞ
9:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 15:46:13.05 ID:6LZx9kqto
「どう? どう!? プロデューサーさん!? あーちゃん初水着ショットのご感想は?」
「これだよこれ」
10:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 16:29:41.51 ID:6LZx9kqto
盾代わりに抱えていたビーチボールを、Pさんの顔面へ遠慮無く叩き付けました。
ビーチボールさんの方もまさか攻撃にまで使われるとは思ってもいなかったと思います。
「ぼはぉっ」
11:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 16:58:21.88 ID:6LZx9kqto
「…………」
砂まみれのスーツのままPさんがゆっくりと立ち上がります。
ぱんぱんと砂を払うと、私の乗っていた辺りにそっと触れました。
12:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 17:47:38.91 ID:6LZx9kqto
― = ― ≡ ― = ―
「あの時の藍子はゆるふわさの欠片すら無かったね」
「誰のせいだと思ってるんですか」
13:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 18:13:47.55 ID:6LZx9kqto
そこに映っていたのは、隈を浮かべたPさんと汗を浮かべた私。
お互いほっぺたがくっつくぐらいに寄って、白い歯を見せるように笑っています。
「何でこんな寄ってるんだっけ」
14:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 18:31:57.40 ID:6LZx9kqto
― = ― ≡ ― = ―
初めて出演したライブは、予想より遥かに大きな物でした。
レッスンも巧くこなせるようになって、そろそろライブを考えようかという頃。
事務所初の合同ライブが決まったんです。
15:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 18:56:13.35 ID:6LZx9kqto
「――藍子! 藍子っ!」
Pさんの上擦った呼び声と、階段を転げ落ちる鈍い音とが同時に聞こえました。
呆気に取られる私達の前で数秒だけ顔面を抑え込むと、すぐに駆け寄って来ました。
16:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 19:09:51.32 ID:6LZx9kqto
「泣いた?」
「だから早いよ。今から泣き出す場面でしょこれ」
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