10:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:37:44.13 ID:/ylhE4Sso
「……ともこ、行きましょ」
「あっ、あかねちゃん……でも……!」
「だめよ。大室さんは今忙しいみたいだから」
11:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:38:16.00 ID:/ylhE4Sso
*
中学二年生の私は、生徒会役員であると同時に茶道部も兼任していた。
12:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:39:52.97 ID:/ylhE4Sso
「あ……」
その時、ぽこぽんとメールが届く通知音が鳴った。彼女が今日のデートのことで何か送ってきてくれたのかもしれない……少し期待しながら受信ボックスを開いた私の目に飛び込んできたのは……知らないメールアドレスだった。
13:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:40:23.77 ID:/ylhE4Sso
*
「大室さん……ごめんなさい!!」
14:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:41:00.76 ID:/ylhE4Sso
「先輩……昨日私の隣にいた子、覚えてますか?」
「え……?」
「私は今……あの子とお付き合いしています。ただの友達関係じゃないんです」
15:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:41:30.58 ID:/ylhE4Sso
「先輩と赤座先輩が今付き合ってるんだとしたら……ちょっと気になることがあるんですけど、いいですか」
「なに……?」
「でもこれは……ひょっとしたら、吉川先輩を傷つけちゃうかもしれないことですけど」
16:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:41:59.67 ID:/ylhE4Sso
はっきり言って、私は今の赤座先輩と吉川先輩が純粋な両想いで付き合っているとは思えなかった。
吉川先輩の想いはひたむきに赤座先輩に向かっていることだろう。だが赤座先輩のほうがわからなかった。
17:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:42:41.18 ID:/ylhE4Sso
*
「ここがあかりちゃん家!」
18:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:43:36.09 ID:/ylhE4Sso
リビングに向かった櫻子と別れ、私は音を立てずに階段を上った。
そして……「おねえちゃんのへや」と書かれた扉にそっと手を伸ばし、ゆっくり二回、ノックをした。
19:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:44:08.43 ID:/ylhE4Sso
「あなたが何を考えてるのか……私たちにはわかりません。吉川先輩もわかっていません」
「!」
20:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:45:09.18 ID:/ylhE4Sso
私は強い何かに思い当たり……今度は立ち上がってクローゼットを開ける。
「な、何をするの!!」
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