過去ログ - 晶葉「どうにも私は、恋をしているらしい」
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21: ◆zefPw5mKfA[saga]
2015/11/27(金) 00:25:46.29 ID:NjB6h2Aj0

「この天才少女の手にかかれば物言わぬ機械も生を得る……そう、口にしていたんだ」

「天才ロボ少女、池袋晶葉の爆誕ばい!」

以下略



22: ◆zefPw5mKfA[saga]
2015/11/27(金) 00:27:17.03 ID:NjB6h2Aj0

話し相手が出来た事が嬉しくて、私は殊更饒舌にロボットについて語った。
彼は専門的な知識を持ち合わせていないから、そんな彼にも分かり易くどう話そうかと工夫を凝らした。
その時の私は兎に角嬉しくて、彼に話を聞いて欲しくて、慣れない事を一生懸命にしたんだ。

以下略



23: ◆zefPw5mKfA[saga]
2015/11/27(金) 00:28:27.02 ID:NjB6h2Aj0

自分はアイドル事務所のプロデューサーで、私をアイドルにしたい。と、そう彼は言った。
正直驚いた。突然すぎて何が何だか分からなかった。
自分と縁遠いなんてものじゃない世界の住人が、目の前にいたんだ。
だけど私はその驚きを口にするよりも先に、顎に手を当て笑みを浮かべていた。
以下略



24: ◆zefPw5mKfA[saga]
2015/11/27(金) 00:29:53.97 ID:NjB6h2Aj0

それから私と彼は、アイドルおもちつき大会から始まり沢山の仕事をこなした。
レッスンの内容も、仕事の内容も、私は全部の事を彼に任せた。
私は私。それは絶対に曲げたくないと、彼には何度も言って聞かせた。

以下略



25: ◆zefPw5mKfA[saga]
2015/11/27(金) 00:30:40.60 ID:NjB6h2Aj0

「……と、いうわけなんだ」

そこまで話して、私は誰かが用意してくれたコップを手に取り中に入っているジュースを飲む。
あれだけ喋って喉が痛くないのも、アイドルとしての成長の証だろうか。
以下略



26: ◆zefPw5mKfA[saga]
2015/11/27(金) 00:32:04.00 ID:NjB6h2Aj0

自宅でロボットを弄っていたんだ。
コレクションの主役として抜擢され、それを勤め上げてからのようやくの連休だった。
今度は発明家としての本分を、更なる躍進に繋げるべく鋭意活動する日だと決めていた。

以下略



27: ◆zefPw5mKfA[saga]
2015/11/27(金) 00:34:06.08 ID:NjB6h2Aj0

私はもう孤独ではなくなったのに。
今の私の心はこんなにも衝動的で、彼を求めていて。
この場に彼が居ない事が腹立たしくて、認められなくて。
彼が居ない事が寂しくて、こんなにも、こんなにも……
以下略



28: ◆zefPw5mKfA[saga]
2015/11/27(金) 00:35:16.52 ID:NjB6h2Aj0

全てを話し終えてみれば、何だかとても清々しい気分になった。
自分の気持ちを自然体で受け止められているような、そんな穏やかな心持ちだろうか。

「……あ、晶葉しゃん」
以下略



29: ◆zefPw5mKfA[saga]
2015/11/27(金) 00:36:26.79 ID:NjB6h2Aj0

「人の往来のある事務所の談話室で堂々と話していたんだ。むしろ聞かせたかったんだと思うがね?」

第五の声はその隣で。

以下略



30: ◆zefPw5mKfA[saga]
2015/11/27(金) 00:37:12.81 ID:NjB6h2Aj0


Pが居た。
私は倒れた。

以下略



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