448: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/10(日) 23:16:53.48 ID:bONm3BLJ0
コツコツと靴音を響かせながら足早に入り口まで足を運ぶ
乗ってきた車のエンジン音が遠くなり、代わりに建物から漏れる光が足元を照らしはじめた
449: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/10(日) 23:17:55.35 ID:bONm3BLJ0
彼女に案内されたのは誰も居ない応接間であった
どうせ直ぐに会うことは出来ないだろうと踏んでいたので大して落胆しなかった
450: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/10(日) 23:18:47.91 ID:bONm3BLJ0
肝心の本題については、想定通りと言えば想定どおりであった
そもそも五十嵐中佐の問い合わせに応じない時点で、自分が来たところで対応は変わらない
451: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/10(日) 23:21:49.32 ID:bONm3BLJ0
「……おかしいです、少尉さん」
「さっきから変な事ばかり聞いて」
452: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/10(日) 23:23:58.13 ID:bONm3BLJ0
いっそのことニセモノという立場を利用してどうにかできないだろうか……
日下部の運転で脳が揺さぶられた後遺症か、とっさに思いついた作戦の1つを良く考えずに実行へ移す
453: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/10(日) 23:27:22.70 ID:bONm3BLJ0
「う……嘘付きは泥棒の始まりなのです」
「いや、そうじゃない」
454: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/10(日) 23:28:14.28 ID:bONm3BLJ0
「これは……何なのですか」
目の前に付きだされた奇妙な物体を訝しみながら、指先でそれを触ろうとする
455: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/10(日) 23:29:34.94 ID:bONm3BLJ0
軽い足取りの少女の後を追って、静まり返った司令部の廊下を歩く
非常灯と最低限の照明以外は消されてしまった通路には、古めかしい建物が醸し出す独特の閉塞感が漂っている
456: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/10(日) 23:42:20.51 ID:bONm3BLJ0
「あの……」
今ので本当に自分を通して良いか不安になったのだろう
457:名無しNIPPER[sage]
2016/04/11(月) 09:20:13.82 ID:7OjuQbyE0
乙!
君嶋氏の言いくるめが上がったと取るべきか、電がチョロいと取るべきかww
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