529: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/29(日) 23:05:09.54 ID:3rTWVY4V0
  
   『おい! どういうことだ』 
  
  
  ホットラインで繋がる兵曹長もその発言を拾ったのだろう、強い口調で聞き返してくる 
530: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/29(日) 23:07:25.95 ID:3rTWVY4V0
  
   『なら……どうして奴は何もしてこない』 
  
   『迎撃したってなら、とっくに攻撃してきてもおかしくないぞ』 
  
531: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/29(日) 23:10:07.40 ID:3rTWVY4V0
  
   「敵艦、未だ沈黙」 
  
   「煙幕も晴れる気配はありません」 
  
532: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/29(日) 23:13:38.12 ID:3rTWVY4V0
  
   「奴が生き残っているなら必ず反撃をしてくる」 
   
   「そして、反撃に転じるからこそ、煙幕が晴れる前に顔を出すはずだ」 
  
533: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/29(日) 23:18:33.22 ID:3rTWVY4V0
  
   「反応は未だに前方1キロ、煙幕の中です」 
  
  
  敵はまだ動かない 
534: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/29(日) 23:27:08.52 ID:3rTWVY4V0
  
   「前進速度15ノット、取舵20度」 
  
  
  そして、その興奮のままに舵輪を握る井上へ進路変更を指示する 
535: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/29(日) 23:28:51.95 ID:3rTWVY4V0
  
   「敵、行動を開始」 
  
   「右舷方向へ回り込もうとしています!」 
  
536: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/29(日) 23:32:18.84 ID:3rTWVY4V0
  
   『少尉! 大丈夫ですか!?』 
  
   
  通信機から日下部がこちらの無事を問いかける声が聞こえる 
537: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/29(日) 23:35:13.29 ID:3rTWVY4V0
  
   『了解っす』 
  
   『自分はあくまで陽動、本命は向こうですね』 
   
538: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/29(日) 23:36:19.57 ID:3rTWVY4V0
  
   「……日下部」 
  
     
  通信機の向こうの男に最後の確認をする 
539: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/29(日) 23:44:24.18 ID:3rTWVY4V0
  
   「撃てッ! 日下部」 
  
  
  主砲を操る日下部に発砲の合図をする 
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