過去ログ - モバP「五十嵐響子とユー・エフ・オー」
1- 20
1:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:37:01.83 ID:ebPNkpC50
十年後の五十嵐響子ちゃんとちゅっちゅしたりしなかったりするやつです。

ド短編、地の文

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:37:38.68 ID:ebPNkpC50
「あっ! 流れ星ですかねっ、あれ!」

「いや、人工衛星じゃないかなぁ、アレ」

 ふらふらと動く点を見つけて、響子は夜空を指差した。
以下略



3:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:38:38.34 ID:ebPNkpC50

「ロマンのカケラもありませんね、プロデューサーさん」

「俺はもう響子のプロデューサーじゃないっての」

以下略



4:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:39:18.43 ID:ebPNkpC50

「こんなに寒いんだから、早く戻ろうってことです」

「わかったって。そんな怒んないでくれよ」

以下略



5:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:40:11.26 ID:ebPNkpC50

「プロデューサーさん」

「その呼び方やめてくれよ」

以下略



6:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:41:12.62 ID:ebPNkpC50

 煙草に火をつけて、やたら甘いニコチンを肺まで吸い込む。
 目の端で光がチラついた。

「なぁ」俺は煙を吐き出しながら言う。「アイドル辞めたの、後悔してないか」
以下略



7:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:42:31.15 ID:ebPNkpC50


 高校を卒業した後もアイドルを続けて、いよいよ響子の勢いは止まらなくなった。

 雑誌の表紙を飾れば書店からそれが消える。
以下略



8:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:43:12.03 ID:ebPNkpC50

 ライブ活動から女優業に、活動の場を移したい。

 会見の場で言ったのはその一言だけ。
 破裂したようなフラッシュの中にいる彼女の姿が、スポーツ紙の一面にでかでかと掲載された。
以下略



9:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:44:51.90 ID:ebPNkpC50

「プロデューサーさんは」

「うん」

以下略



10:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:45:19.67 ID:ebPNkpC50

「逃げたんですか?」

「誰から」

以下略



11:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:46:09.72 ID:ebPNkpC50

「響子は」煙を全て追い出す。

「響子は、それでも逃しちゃくれなかっただろう」

以下略



12:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:47:00.93 ID:ebPNkpC50

 それに、と響子は続ける。「私きっと、アイドルに向いてなかった」

 あれほどの活躍を見せた元アイドルから、そんな言葉が聞こえるとは思わなかった。

以下略



13:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:48:01.13 ID:ebPNkpC50

「あなたを追って良かった。あの時より、ずっと近くにいられるから」

「目の前に居るのは、自分から逃げた男なんだぞ」

以下略



14:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:48:30.92 ID:ebPNkpC50

「どこでそんな技術知ったんだよ」

「私はプロデューサーさんしか知らないですよ」

以下略



15:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:49:03.78 ID:ebPNkpC50

「煙草、私にも一本ください」

「体に悪いんじゃなかったのかよ」

以下略



16:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:49:47.70 ID:ebPNkpC50

 ライターを取り出せば、彼女は首を横に振る。

 形の良い唇にフィルターを咥えて、キスをせがむように顔を寄せてきた。

以下略



17:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:50:37.09 ID:ebPNkpC50

 もうふにゃふにゃになったフィルターを咥えたまま、空を眺める。

 人工衛星はまだ頭上にふらついていて、眩しかった訳でもないのに目が細くなる。

以下略



18:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:51:52.47 ID:ebPNkpC50

 彼女の白い指には黒い煙草が挟まれている。
 頭上の光と何処と無く似ていて、また目が細くなる。

 何か神々しさとか、大事なものを感じたのだろうか。
以下略



19:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:53:07.44 ID:ebPNkpC50




お わ り
以下略



20:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/12(火) 10:57:11.86 ID:ebPNkpC50

響子の唇っていうUFOにキャトルミューティレーションされてぇ

今回の元ネタは吉田ヨウヘイgroupの「ユー・エフ・オー」でした→ https://youtu.be/sXr0jiIUr6g

以下略



21:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage]
2016/01/12(火) 11:41:27.61 ID:dtK3kE7I0
おつです


26Res/11.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice