15:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:04:56.90 ID:NYPOpsNEo
「するとその時、シンデレラのもとに一人の魔法使いが現れました」
「魔法使いは、シンデレラが舞踏会に行きたがっていることを知ると、シンデレラにかぼちゃを一つ持ってくるように言いつけました」
「そうすれば、シンデレラを舞踏会に行かせてあげるというのです」
16:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:05:22.47 ID:NYPOpsNEo
「シンデレラはうちへ帰ると、魔法使いへたくさんお礼を言いました。
お城での出来事はシンデレラにとって最高のひとときでした」
「やがてシンデレラの二人の姉も舞踏会から帰ってきました」
17:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:06:14.43 ID:NYPOpsNEo
「すると二人の姉はぷっと吹き出して、シンデレラをあざけり笑いました。
しかし役人はシンデレラの顔を見て、ぼろを着ているものの、シンデレラが珍しく美しい娘であることに気付き、
王子様の言いつけであると言って、シンデレラにも試させることにしました」
「シンデレラが椅子に腰かけて、役人が靴を足にはかせると、それはするりと、具合よく入って、まるでろうで固めたように
18:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:06:40.45 ID:NYPOpsNEo
*
、
ちなつ「シンデレラかぁ……」
シンデレラ。
19:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:07:06.99 ID:NYPOpsNEo
あかり「まず、ちなつちゃんがシンデレラで、結衣ちゃんが王子様だよね」
ちなつ「勿論よ。取りあえず、登場人物を整理してみよっか」
ノートに鉛筆でシンデレラ、王子様と書き込み、その横に私と結衣先輩の名前を書き込む。
20:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:07:34.65 ID:NYPOpsNEo
まま母と二人の姉は一旦置いておいて、次の人物を考え始める。
誰よりも綺麗な心を持ちながらも、みすぼらしい格好で家の隅に追いやられるシンデレラと、
美しい衣装に身を包んで家中を闊歩する二人の姉。
21:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:08:04.36 ID:NYPOpsNEo
あかり「シンデレラがとっても可愛くて、優しくて、頑張り屋さんだったからだよ」
私があれこれ考えていると、あかりちゃんはいつもの笑顔で、呑気な台詞を口にした。
さっきも聞いたような台詞。
単純というか何というか、あかりちゃんらしいといえば、らしい答えだった。
22:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:08:30.72 ID:NYPOpsNEo
*
京子「へー、シンデレラかぁ〜」
結衣「うん、ちなつちゃんらしくて凄くいいと思うよ」
23:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:08:57.99 ID:NYPOpsNEo
京子「ちぇー、いいなー結衣。まぁいいや! 最後にちなつちゃんのハートを掴むのは私だからねっ!
それで、じゃあ私は何の役なの? 狩人とか?」
ちなつ「何で狩人なんですか。シンデレラに狩人なんていませんよ」
24:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:09:26.50 ID:NYPOpsNEo
京子「そんなー! それじゃあ私は!? 私はいったい何をやればいいの!?」
数秒固まった後、京子先輩がそんなことを言いながら飛びかかって来た。
ちなつ「きゃっ、ちょっと……。えっとですねー」
25:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:10:06.56 ID:NYPOpsNEo
結衣「でも、まま母は京子でいいとして、二人の姉はどうするの? これもシンデレラをいじめる役だよね」
話も一旦落ち着いて、私と京子先輩がもとの場所に戻ると、結衣先輩がノートを私に向けながらそう言った。
ちなつ「あー、そうですね……」
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