過去ログ - 真「二人の幸せのために」
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14:名無しNIPPER[saga]
2016/02/11(木) 22:55:03.18 ID:n3AMBxtn0


「雪歩」小さな声で呼びかける。


以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2016/02/11(木) 22:57:23.77 ID:n3AMBxtn0

付き合い始めたボク達は全てが順調にいっている様に思えた。仕事も、私生活も。


雪歩はボクと両想いになれた事で何かが吹っ切れたらしく、あらゆる仕事を積極的にこなしていった。
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2016/02/11(木) 22:58:54.93 ID:n3AMBxtn0

私生活の面では、恋人が女の子だとデートの時にスキャンダルに気を使う必要がないので気が楽だった。
ボクと雪歩はデートの時に手を繋ぐ。こんな事が人前で大っぴらにできるのもボク達が女の子同士であるが故の特権だろう。

手を繋ぐだけなら友達の時にもしていたけど、ただの友達だった時とは手の繋ぎ方が変化していた。お互いの指を絡める繋ぎ方だ。恋人繋ぎって言うんだったかな?
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2016/02/11(木) 23:00:41.16 ID:n3AMBxtn0

デートと言っても、付き合いたての頃は友達の時と同じような遊び方をしていた。ただ、手の繋ぎ方が変わったように、お互いの距離がぐんと近くなりスキンシップが多くなった。
雪歩はボクに触れられるとくすぐったそうに笑う。それがすごくかわいくて、恋人という関係の持つ力に驚いたりもした。

以前の雪歩の笑顔にはどこか陰りがあった。今考えれば、という程度の極わずかなものだけれど、今の雪歩の屈託の無い笑顔を見ていてそれに気付いた。
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2016/02/11(木) 23:02:19.43 ID:n3AMBxtn0


そして、付き合ってから数ヶ月して、恋人という関係だったらいつかは辿り着くであろう場所にボクらも行き着いた。
つまり、その……ボクと雪歩は体の関係を持った。

以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2016/02/11(木) 23:04:27.45 ID:n3AMBxtn0

その日――ボクの部屋で肩を並べてソファーに座り、ゆったりとオフを過ごしている時、雪歩が突然ボクにキスをしてきた。
それ自体は何も特別な事じゃない。二人きりの時にキスをするのはいつもの事だし、何の脈絡も無くしてくる事もままあった。キスをするのは嫌いじゃなかったからボクも自然にそれを受け入れていた。

ただ、いつもと違ったのは雪歩がボクの口の中に舌を侵入させてきた事だ。ボクはその感触に驚いて目を見開き咄嗟に頭を引こうとしたけど、いつの間にか雪歩の手に後頭部を抑えられていてそれは叶わなかった。
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2016/02/11(木) 23:06:59.37 ID:n3AMBxtn0

やっとの事で雪歩がボクを離してくれた時、ボクらは息も絶え絶えの有様だった。

「雪歩……どうしたの突然、こんな……。」荒い呼吸を整えながら、動揺する心のままボクは尋ねた。

以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2016/02/11(木) 23:11:06.46 ID:n3AMBxtn0

……ボクは今の関係で十分満足していた。それになんと言っても、女の子同士でそういう事をするっていうのがボクにはあまりピンとこなかった。
でも、雪歩がそれを望むのなら……。

ボクに告白してきた時の様に不安げな顔の雪歩。その表情を見たボクは、自分の考えをまとめきる前に承諾の言葉を口にしていた。
以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2016/02/11(木) 23:13:41.73 ID:n3AMBxtn0


「女の子同士でそういう事をするのはあまりピンとこない」なんて言いながらも、雪歩と“そういう事”をするのはすごく気持ちよかった。
積極的なのは雪歩の方で、ボクは基本的に受け身だった。
でも、感じやすい体質なのかボクの方からしてあげると雪歩は大げさに思えるくらいの反応を返してくれる。それが可愛くて、なるべくボクからもしてあげるようにしていた。
以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2016/02/11(木) 23:17:06.00 ID:n3AMBxtn0

きっかけは雪歩の些細な一言だった。



以下略



24:名無しNIPPER[saga]
2016/02/11(木) 23:19:27.47 ID:n3AMBxtn0

十分に撫でてもらって満足した様子の雪歩は、体をモゾモゾと動かしてボクにピッタリと体を寄せてキスをした。
そして、重ねた唇の離し際、幸せそうな顔でこう言った。


以下略



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