過去ログ - 前川みく「ハンバーグが鳴く頃に」
1- 20
20: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/22(火) 11:58:06.37 ID:6MxfTFCf0

「あ、あのさ……ここって一体、どういうレストランなの?」

「どういうって、普通のレストランですよ。あぁでも、少し変わってると言えば、変わってるかも」

以下略



21: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/22(火) 12:00:22.88 ID:6MxfTFCf0
 
「それじゃあ、私は『闇夜のハンバーグ』で……みくちゃんは、どれにするの?」

「えっ? え、えぇっと、みくは……」

以下略



22: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/22(火) 12:01:45.78 ID:6MxfTFCf0
 
「――もし決めかねてるのなら、『びっくりハンバーグ』がいいと思いますよ」

 対面に座る彼女が、そう言って微笑んだ。その姿に、みくはドキッとして唾をのむ。
 
以下略



23: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/22(火) 12:06:25.25 ID:6MxfTFCf0
 
 だが、ハンバーグ自体に違いはない。
 大きさも同じぐらいだし、ソースの色も変わらない……いや、ちょっと待てよ?
 
 どうやら、二つのハンバーグでは、付け合せの野菜の種類が違うらしい。
以下略



24: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/22(火) 12:11:39.62 ID:6MxfTFCf0
 
「いただきます!」

 そんな事を考えていると、先に彼女がハンバーグを食べ始めたので、
 みくもその声につられるようにテーブルの上からナイフを手に取った。
以下略



25: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/22(火) 12:12:08.89 ID:6MxfTFCf0

 今度は反対側の手に持ったフォークで、一口大にカットした肉片を、ふーふーとしっかり冷ましてから、口の中へ。
 
 すると肉の風味が、むわっと口の中に広がって、そのまま前歯で噛み切ると、残っていた油が舌を満たす。
 
以下略



26: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/22(火) 12:12:55.70 ID:6MxfTFCf0
===

「いかがでしたか、ハンバーグのお味の方は?」

「はい。今まで食べたどのハンバーグよりも、美味しかくて……ほんとにびっくりです!」
以下略



27: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/22(火) 12:13:54.75 ID:6MxfTFCf0

「さて、どうであった?」

 先に外で待っていた蘭子が、店から出てきたみくを見て声をかける。
 
以下略



28: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/22(火) 12:14:41.95 ID:6MxfTFCf0
 
「あっ、でもでも。今度食べる時はオススメじゃなくて、
 蘭子ちゃんが食べた『闇夜のハンバーグ』とか……違う種類のハンバーグを選んでみようかにゃ!」

「……やみ……よ?」
以下略



29: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/22(火) 12:15:11.47 ID:6MxfTFCf0
===

 びっくりハンバーグのお話は、これでおしまい。
 
 さらっと読める、谷山浩子さんの曲のような、へんてこりんなお話が書きたかった。
以下略



30: ◆Xz5sQ/W/66[sage]
2016/03/22(火) 12:28:42.85 ID:6MxfTFCf0
訂正
>>24
×小さくそう呟いてから、みくは手にしたナイフの切っ先を、鉄板の上に横たわる肉の塊に触れさせと、
 切っ先は、ふにっとした弾力で押し返された。
○小さくそう呟いてから、みくは手にしたナイフの切っ先を、鉄板の上に横たわる肉の塊に触れさせる。
以下略



47Res/27.17 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice