過去ログ - アイドル、島村卯月。
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2: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/04/05(火) 13:18:24.03 ID:lqZk7NNG0




 『アイドル、島村卯月。』
以下略



3: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/04/05(火) 13:19:23.44 ID:lqZk7NNG0

「もう十年の付き合いになるか……」

 並べられた料理を前に、黒井社長が呟く。
 ここにいるのはCGプロから俺と社長と部長、そして黒井社長。
以下略



4: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/04/05(火) 13:20:16.14 ID:lqZk7NNG0

「アイドルは孤高であっても孤独であってはならない。最強であっても無敵であってはならない」

 お猪口を眺めながら、黒井社長がポツリと呟いた。

以下略



5: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/04/05(火) 13:20:59.75 ID:lqZk7NNG0

「最後に彼女が遺した物がある。タイトル無し、名義不明で出されたミニアルバムだ。通称『四部作』と呼ばれている」

「まさか……」

以下略



6: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/04/05(火) 13:21:49.90 ID:lqZk7NNG0

 黒井社長が次を注ごうとしたが、もう残っていなかったようだ。

「おい、そっちのを寄越せ」

以下略



7: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/04/05(火) 13:22:15.68 ID:lqZk7NNG0

 しばらくの間、無言で料理をつつく時間が続いた。
 視線すら合わせなかったが、不思議と居心地は悪くなかった。

「成功は約束されている。あとは、どこまで成果を上げられるかだ」
以下略



8: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/04/05(火) 13:22:49.61 ID:lqZk7NNG0

 右手人差し指を立てて上に。
 間奏分ステップを踏んだ後、左手を腰に、右手人差し指を頬に。

「ふぅ……」
以下略



9: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/04/05(火) 13:23:39.37 ID:lqZk7NNG0

「やっぱりここだったか、島村」

「部長さん?」

以下略



10: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/04/05(火) 13:24:14.81 ID:lqZk7NNG0

「それでも、Sランクはひとつのゴールです。私の夢、トップアイドルになる夢を叶えてくれてありがとうございました!」

 立ち上がって、部長さんに頭を下げる。

以下略



11: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/04/05(火) 13:25:00.15 ID:lqZk7NNG0

「『本当に楽しそうに、幸せそうに笑う子だ』……そう言っていたよ。それで決めた」

 この話を聞くのは初めてだ。
 部長さんもプロデューサーさんも、一言も言わなかった。
以下略



12: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/04/05(火) 13:25:29.48 ID:lqZk7NNG0

「ああ、それから」

 私に背中を向けたまま、立ち止まった。

以下略



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