過去ログ - 藤原肇「しんしんと、あたたかい夜に」
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名無しNIPPER
[saga]
2016/04/29(金) 22:28:22.38 ID:rKPg5CH/o
『後でちひろさんに伝えておくけど』
「仕事は全て完了、今は岩手に。遅れるかもしれないので明日の予定の確認を、と」
以下略
18
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/04/29(金) 23:22:44.16 ID:rKPg5CH/o
無機質な終了音を聞きながら黙り込んだ俺を、向かいの肇が不思議そうに見つめる。
「凛さんですか?」
以下略
19
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/04/30(土) 00:17:32.52 ID:O3uXh0RPo
― = ― ≡ ― = ―
福島を抜ける直前の駅で、列車はとうとう完全に止まってしまった。
車内放送によると降雪のため運転再開の見通しは立っていないらしい。
しばらく慌ただしそうに歩き回っていた乗務員さん方の足音も、今は落ち着いている。
以下略
20
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/04/30(土) 00:32:05.52 ID:O3uXh0RPo
「――これ程の雪を見るのは、初めてです」
以下略
21
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/04/30(土) 00:54:09.25 ID:O3uXh0RPo
ホームの端まで歩いて行こうとして、結局途中で断念する。
視界の九割を白が占める風景を、肇と二人並んでじっと眺めていた。
「……陶芸家の手というのは、特別なもので」
以下略
22
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/04/30(土) 10:31:54.14 ID:O3uXh0RPo
― = ― ≡ ― = ―
あれから降雪は弱まる様子が見られない。
車掌からの心遣いで、夜の便の為に積み込まれていた弁当が乗客へ振る舞われた。
以下略
23
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/04/30(土) 11:21:06.99 ID:O3uXh0RPo
すっかり空になった、目の前の弁当箱を眺める。
対応をみる限りでも、なかなか柔軟そうな車掌さんだ。
それに――食った以上は、俺も働かねばなるまい。
以下略
24
:
以下、名無しにかわりまして後援会がお送りします
[stema]
2016/04/30(土) 11:49:45.38 ID:O3uXh0RPo
― = ― ≡ ― = ―
肇ちゃんが陶器も良いけどガラスも好きですって言ってたよ
以下略
25
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/04/30(土) 11:50:14.02 ID:O3uXh0RPo
― = ― ≡ ― = ―
『――ゆーきやこんこ♪ あーられやこんこっ♪』
以下略
26
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/04/30(土) 12:22:59.62 ID:O3uXh0RPo
「突然の依頼へのご協力、深く感謝致します」
「退屈な車内をライブで楽しませてくれると言うなら、断る理由もありませんや」
以下略
27
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/04/30(土) 12:45:14.63 ID:O3uXh0RPo
分厚いコートのボタンを留め直すと、車掌は駅舎へざくざくと歩いて行った。
まだまだ運転再開までは掛かりそうだ。
「……」
以下略
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