102: ◆KSxAlUhV7DPw[saga]
2016/06/15(水) 00:50:07.34 ID:daPPk+Poo
踵を返して寮に帰ろうか、なんて迷い始めるボクのもとに、足音が近づいてくる。時間切れらしい。
彼の助けも望めないこの日常の世界で、ボクは覚悟を決めた。足音が複数聞こえてこないのが唯一の救いだった。
振り返ると、ボクを呼び出した張本人らしい女子生徒が佇んでいてた。顔を僅かにしかめていて、むすっとした表情からは不機嫌さが窺える。
……どこかで見覚えがあるな。そう、人を寄せ付けなくする雰囲気を纏っている彼女は、孤独だった頃のボクのようだ。
103: ◆KSxAlUhV7DPw[saga]
2016/06/15(水) 00:53:00.37 ID:daPPk+Poo
「待って。貴女に一つだけ教えて欲しいのよ。……どうやって貴女は、あんなに楽しそうに笑っていられる場所を見つけられたの?」
「えっ?」
104: ◆KSxAlUhV7DPw[saga]
2016/06/15(水) 00:55:45.25 ID:daPPk+Poo
「えー、それではこのボクが乾杯の音頭をですね、ってあああーー! 勝手に進めないでくださいプロデューサーさん! せめてボクにもコップを合わさせてくださいよー!」
105: ◆KSxAlUhV7DPw[saga]
2016/06/15(水) 00:58:02.25 ID:daPPk+Poo
「ひゃいっ!?」
完全に不意打ちを食らった蘭子は目を白黒させながら身を竦めていた。
あまり驚かせないでやって欲しい。でもここで蘭子が絡んでくる理由とは?
106: ◆KSxAlUhV7DPw[saga]
2016/06/15(水) 01:04:06.49 ID:daPPk+Poo
「あっ、せっかくだからお前の描いた絵、見せてやったらどうだ? 飛鳥はともかく、幸子の分は用意してやれないからさ」
「ふぇっ!? ……うむ。今を以て、禁忌を破らん(ふぇっ!? ……うん。二人にも、見せてあげるね)」
107: ◆KSxAlUhV7DPw[saga]
2016/06/15(水) 01:12:25.01 ID:daPPk+Poo
頃合いを見計らい、彼は口を開く。
「いやー、いいねえ。青春ってやつだね。若いっていいよなあ」
108: ◆KSxAlUhV7DPw[saga]
2016/06/15(水) 01:16:06.19 ID:daPPk+Poo
キミとボクでどんな未来が見られるかな。楽しい未来だといいね
109: ◆KSxAlUhV7DPw[sage]
2016/06/15(水) 01:30:39.44 ID:daPPk+Poo
飛鳥を14歳の少女という観点から書きたかったのと、かつ「二宮飛鳥」というキャラクターについて自分なりに詰め込みました
その結果、長いだけの何かになっていなければいいのですが……。表現力や構成力にも乏しく、地の文って難しいですね
飛鳥はあまり女の子としてのデレが少ないと思っているので、拙作のように使い分けてくれてたりしませんかね?
もっとイチャコラさせてみたくもありましたが、いろいろ限界なのでここまでにします
110:名無しNIPPER[sage]
2016/06/15(水) 07:00:10.79 ID:z6VOAhu9O
乙
111:名無しNIPPER[sage]
2016/06/15(水) 09:53:16.25 ID:GpGODcqkO
おつ、面白かった
112:名無しNIPPER[sage]
2016/06/16(木) 18:06:41.15 ID:aS0v8rToO
乙乙
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