24: ◆Y3oOA6OkFI[saga]
2016/06/01(水) 10:06:50.59 ID:OoZNJ66VO
「学校1のモテ男が何言ってやがンだか」
「上条さんがモテたりするわけないだろ。その証にほら、クラスのみんなは俺に興味ないだろ?」
25: ◆Y3oOA6OkFI[saga]
2016/06/01(水) 10:07:28.01 ID:OoZNJ66VO
「ちょっと耳貸せよ!」
上条はぐいっと進一の頭を引っ張ると耳打ちを開始する。
26: ◆Y3oOA6OkFI[saga]
2016/06/01(水) 10:08:21.32 ID:OoZNJ66VO
進一たちが盛り上がっているとガラガラっと教室の戸が開き、進一たちのクラスである2年A組の教師が入ってくる。
「ほらほらお前ら、朝から元気なのは良いことだけどさっさと席につくじゃん」
27: ◆Y3oOA6OkFI[saga]
2016/06/01(水) 10:08:54.23 ID:OoZNJ66VO
そう言い残すと上条は自分の席に戻っていく。
これが彼。
28: ◆Y3oOA6OkFI[saga]
2016/06/01(水) 10:09:26.26 ID:OoZNJ66VO
ようは学園祭の準備として面倒臭い書類作業や飾り付けなんかを手伝ってくれるやつはいないか?という話だった。
しかし教室はしんと静まり返っていた。
29: ◆Y3oOA6OkFI[saga]
2016/06/01(水) 10:09:59.15 ID:OoZNJ66VO
「はい」
少女は返事をするとにこやかに笑って再び席に座った。
30: ◆Y3oOA6OkFI[saga]
2016/06/01(水) 10:10:31.39 ID:OoZNJ66VO
「ホントだよなー。上条さんはもう絢辻さんと同じクラスだっつうだけで幸せを感じますのことよ」
進一の席は教室の左後方に位置するが、そこからも中央の人だかりがよく見えた。
31: ◆Y3oOA6OkFI[saga]
2016/06/01(水) 10:11:03.67 ID:OoZNJ66VO
「まァ絢辻さン人気にあやかろうとしてるっつゥとこですか?さながらハイエナとでも言うか」
「相変わらずキツイな大将。単に魅力的な絢辻さんと仲良くなりたいだけだろ。俺だってそう思うよ」
32: ◆Y3oOA6OkFI[saga]
2016/06/01(水) 10:11:53.86 ID:OoZNJ66VO
「……」
進一は静かに伸びをした。
33: ◆Y3oOA6OkFI[saga]
2016/06/01(水) 10:12:24.24 ID:OoZNJ66VO
進一が学食にたどり着いた頃には既に1番人気のメニューであるスペシャルランチは売り切れていた。
しかしこれは想定内である。そもそも彼はそこまで量を食べる方ではないので、学生の喜ぶコストパフォーマンスに優れたスペシャルランチはさほど魅力的に映らなかった。
34: ◆Y3oOA6OkFI[saga]
2016/06/01(水) 10:12:54.69 ID:OoZNJ66VO
トタトタと足音を立てて一人の少女が近づいてくる。
両手で支えるお盆の上にはライス(大)、唐揚げが5つ、ハンバーグにサラダが一つと味噌汁が載せられている。
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