過去ログ - 八幡「バック・トゥ・ザ・フューチャー?」
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26: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2016/05/22(日) 22:01:07.69 ID:ZGeaKk6G0
陽乃「もう忘れたの? 娘ちゃんは未来人だから、この時代じゃ保険証も身よりもない謎の人物になってるんだよ」

 そういえばそうでした。私はこの時間軸には存在しないから、保険証は効かないし住所も持ってないし、なんだったら戸籍もないので税金を払わなくていいのです! 
 やったラッキー!
 心の中で税務署職員に中指立てて勝利宣言をしていると、部屋の扉が開かれました。
以下略



27: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2016/05/22(日) 22:02:04.54 ID:ZGeaKk6G0
陽乃(さっきも言ったけど、娘ちゃんが気を失っている間は私が変声機を使って彼と会話してたの)

娘(あ、そうでした)

陽乃(だから適当に話を合わせておいて)
以下略



28: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2016/05/22(日) 22:03:09.90 ID:ZGeaKk6G0
八幡「しかし……なんだ、よかったのか? 俺の家に来たいだなんて。い、いろいろと不安だろ」

 お父さんが少し頬を染めて顔を背ける。

娘(え? そんなこと言ったんですか?)
以下略



29: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2016/05/22(日) 22:04:16.99 ID:ZGeaKk6G0
 通信機がポシェットの中にするすると入っていきます。ふとお父さんを見ると、不安そうにこちらを見ています。

 そういえば、返事をしてませんでした。まぁ比企谷家では唐突に会話が終わることは珍しくないんですけどね。みんなコミュ障なので。

娘「いえ、あのままだと危なかったですから。それにこの家はやっぱり落ち着きますし」
以下略



30: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2016/05/22(日) 22:05:41.67 ID:ZGeaKk6G0
 10分ほど経過して、ようやく二人が戻ってきました。

小町「いやぁ、そういうことなら早く言ってよもう。誤解しちゃったじゃん」

八幡「お前がなにも聞かずに行っちまったからだろ。俺は看病してただけだ」
以下略



31: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2016/05/22(日) 22:07:00.46 ID:ZGeaKk6G0
 やばい。これは私の生命の危機です。小町おばさんの記憶力はんぱないから、30年後でも覚えてそう。

娘「あー、じゃあ私はそろそろお暇しますねー!」ガチャッ

八幡「あ、せめてお礼を――」
以下略



32: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2016/05/22(日) 22:09:59.16 ID:ZGeaKk6G0
娘「えっ!? ……いやいや、まさか――」

陽乃「嘘だと思うなら、自分の写真を見てみなよ」

 そう言われて、私は慌てて自分のタブレットを起動して家族写真を開きます。すると、そこにあったはずの自分の頭が消えかかっていました。
以下略



33: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2016/05/22(日) 22:11:41.20 ID:ZGeaKk6G0
陽乃「あくまでも推測だけどね。娘ちゃんは過去という時空にいるからまだ体を保っているんだと考えられるんだ」

陽乃「写真のように消えている未来に戻ってくると、写真の通りの現象が起きるかもしれない」

娘「そんな……。自分でも存在感の薄さは自覚してたけど、まさか存在が無くなる日が来るなんて……」
以下略



34:名無しNIPPER[sage]
2016/05/22(日) 22:12:19.85 ID:SlzaFRpqO
1.21ジゴワットじゃないのか


35: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2016/05/22(日) 22:12:21.10 ID:ZGeaKk6G0
 問題点があるとすれば――

娘「ちなみに私って、今日はどこで寝ましょう……?」

陽乃「たしかトランクに屈光カーテンが入ってたはずだから、それでデロリアンを隠して中で寝ればいいよ」
以下略



36: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2016/05/22(日) 22:12:59.68 ID:ZGeaKk6G0
――翌朝。比企谷家

 気づけば、部屋の中が陽の光りで照らされていた。のそりとベッドから起き上がる。
 結局、昨夜はあの子のことを考えていたら目がさえてしまって、眠ることができなかった。

以下略



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