過去ログ - 速水奏「The Dark Side of the Moon」
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13:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:41:17.81 ID:kj4bVlfs0
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以下略



14:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:42:10.82 ID:kj4bVlfs0
「どうぞ」


コトリ、という音をたててグラスがテーブルに置かれる。

以下略



15:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:43:10.29 ID:kj4bVlfs0
「そう?でも今の文香ってば、かなり色っぽい顔してたわよ?」


私は意地悪な顔で、彼女をちくりと刺してみる。

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16:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:43:39.99 ID:kj4bVlfs0
「奏さんは…相変わらずですね…」


真っ赤な顔で縮こまる文香がか細い声で恨み節をつぶやく。

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17:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:44:15.90 ID:kj4bVlfs0
「あの…ひとつ、相談があるのですけれど…」


グラスを傾けながらお互いの近況を報告し終えたそんな頃、文香が重々しく口を動かした。

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18:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:44:53.68 ID:kj4bVlfs0
「まぁ業界の人間も多く来るだろうし、おかしな格好ができないって事は分かるわ。それとも…セクシーなドレスでプロデューサーさんを誘惑するつもり?」


私がまた意地悪な顔をして言うと、彼女の目が大きく開かれた。

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19:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:45:34.46 ID:kj4bVlfs0
文香の…初恋の人…?



「…こんな話できる方が他にはいないので…良い機会だと思いまして……その…」
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20:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:46:03.29 ID:kj4bVlfs0
「初恋の人って言うけど、今も好きなの?」

「いえ、そのような事は…決して」

「でしょう?だったら何も問題ないじゃない」
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21:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:46:34.87 ID:kj4bVlfs0
「好きだったと言っても…遠くから見ているだけで…何かを行動に移した事は……殆どありませんでした。私にとってあの人は太陽のように眩しくて、ただただ…遠くから彼の姿を眺めて…たまに会話するだけで満足していました……今思い返しても…子供のような恋愛だったと…恥ずかしくなってしまいます。」


彼女はまるで物語の語り部のような静かな話し方で訥々と話していく。

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22:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:47:59.53 ID:kj4bVlfs0
「でも…」


彼女は続ける

以下略



23:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:48:28.12 ID:kj4bVlfs0
泣いている?誰が?私が?

自分の頬に手を当てると何かが指の隙間に流れ込む。

それは手の甲を伝い、手首の辺りで床へと落ちた。
以下略



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