過去ログ - 吹雪「はやく辞めてくださいよ司令官」 提督「吹雪さんこそ」
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136: ◆36ujqGfUl2[saga]
2016/10/12(水) 00:12:18.62 ID:WjS2YlCB0
「あーあ、バレバレね」

 ベッドの下で気配を殺していた吹雪に、那智の冷たい視線と、陸奥の面白がっている笑顔が向けられる。
 那智はベッドを持ち上げたまま、右手で吹雪の首の後ろをつかんで引きずり出す。
 そのまま立ち上がり、右手で吹雪を猫のように持ち上げた。吹雪はされるがまま、何かをごまかすような笑顔で那智を見ている。
以下略



137: ◆36ujqGfUl2[saga]
2016/10/12(水) 00:14:49.89 ID:WjS2YlCB0
「私は何もしないわよー」
「ベッドの中に潜り込んでいる時点で既にしている」
「ごめんなさい、悪気はなかったんですー」
「なくてもダメだが、あっただろう。お前が盗聴のためだけにベッドの下に潜むなんて、誰が信じると思う」
「それはその通りよね……」
以下略



138: ◆36ujqGfUl2[saga]
2016/10/12(水) 00:19:40.95 ID:WjS2YlCB0
 同時刻。

 親潮と初月は二人で、格納庫へ艤装の受け取りへと向かっていた。

 彼女たちはお互いへの連絡を識別信号の操作で行っていた。艦娘が発信している信号に強弱をつけ、そのパターンを暗号化することで、自分たちにしかわからない通信になる。
以下略



139: ◆36ujqGfUl2[saga]
2016/10/12(水) 00:25:07.10 ID:WjS2YlCB0
 話をしながら歩いていると、廊下が装甲化された地区にさしかかる。いざという時は全てのシャッターを下ろし、艤装を守る要塞ともなると聞いている。
 艦娘という人型の生き物と、その装備である艤装は不可分と言ってもいい関係にあり、その両方が高い機密によって守られているのだ。
 親潮と初月は、物々しい雰囲気に緊張を高めた。自分達は反逆スレスレの目的で艤装を身につけ、武装をしようとしているのだ、という事実の重さを感じる。

(大丈夫だ、この書類があれば……)
以下略



140: ◆36ujqGfUl2[saga]
2016/10/12(水) 00:27:48.26 ID:WjS2YlCB0
 歩みを進めるうちに、ついに廊下の突き当たりに、大きな両開きの扉が見えた。
 近くに誰かがいる気配はない。

「ここか……」

以下略



141: ◆36ujqGfUl2[saga]
2016/10/12(水) 00:32:31.85 ID:WjS2YlCB0
「こんなに細かな文字がたくさん……」
「……米に文字を書く職人が大勢勤めていたのでなければ、これを書いたのは艦娘たちだろうな……」

『静かな海が其処にありますように』『元気が一番!』『節度も一番』『勇気あれ』『無事を祈って』『勝利を誓う』『がんばる』『今夜の晩酌のために』『必殺』『幸運祈願』『本気出すわよ』『艦載機の調子は上々』『努力は裏切らない』『私も行けました』『よろしくね!』『よろしくてよ』『魚雷が当たりますように』『今日も遠征』『ちょっとは休み増やせ!』『実戦記念!』『ふぉいあ』『SALLY, GO!』『我らに意志あり』『艤装をあまり壊さないように』『酸素魚雷装備記念カキコ』『艦娘に嵐の加護があらんことを』

以下略



142: ◆36ujqGfUl2[sage]
2016/10/12(水) 02:41:07.20 ID:WjS2YlCB0
次回からは外伝のふぶなち伝説がはじまります
もしくは陽炎改二が追加されて続きをかきます


143:名無しNIPPER[sage]
2016/10/12(水) 04:54:09.88 ID:qoFjOrv4o
おつ
まってるわ


144: ◆36ujqGfUl2[sage saga]
2016/11/13(日) 22:38:52.26 ID:tqoQ6HKb0
ツイッターアイコンにスパッツが見えた時、ちょっとだけ期待したのに…
と勝手に傷ついていたら一ヶ月経ってるのでどうしよーって気持ちですが

陽炎改二さえ来ていれば…!


145:名無しNIPPER[sage]
2016/11/13(日) 22:43:23.20 ID:MbXg1gBx0
ここに陽炎改二だしたらいいじゃない


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