過去ログ - 開かない扉の前で
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890:名無しNIPPER[sage]
2017/11/15(水) 23:54:56.00 ID:lNunJpruo

 下働きの娘は侍従長をさよなきどりの元に案内し、その鳥に皇帝の前で歌うように説得した。
 鳥はその言葉を受け入れる。

 さよなきどりの歌声に、そのあまりのうつくしさに、皇帝の目からは涙があふれて止まらなかった。
以下略



891:名無しNIPPER[saga]
2017/11/15(水) 23:55:31.20 ID:lNunJpruo

 小夜啼鳥。
 さよなきどり。
 よなきうぐいす。
 ナイチンゲール。
以下略



892:名無しNIPPER[saga]
2017/11/15(水) 23:56:45.58 ID:lNunJpruo

 きっと、気にしていない人なんてたくさんいる。

 当たり前に、自分を許せる人、認められる人、そういう人もいる。
 その人達なりの苦渋に悩まされながら、それはけれども、僕のそれとは、少し違うような気がする。
以下略



893: ◆1t9LRTPWKRYF[saga]
2017/11/15(水) 23:57:13.45 ID:lNunJpruo
つづく


894:名無しNIPPER[sage]
2017/11/16(木) 08:35:03.27 ID:fukESBRf0
おつです


895:名無しNIPPER[saga]
2017/11/17(金) 00:26:06.60 ID:yCFgfYGCo



 僕とあさひの間にそれ以上の会話はなかった。思考もまた、それ以上は続けられなかった。
 虚ろに広い洋室のなかで、僕たちは向かい合って座ったまま目も合わせなければ言葉も交わさない。
以下略



896:名無しNIPPER[saga]
2017/11/17(金) 00:26:34.68 ID:yCFgfYGCo



 でもどこにも行き場なんてありそうにもなかった。

以下略



897:名無しNIPPER[saga]
2017/11/17(金) 00:27:19.20 ID:yCFgfYGCo

 ひどく肌寒い。どこにも行き場がない。
 結局僕はどこにもいけないままだ。

 橋を越えた先に、昨日僕がはじめて人を刺した場所があった。
以下略



898:名無しNIPPER[saga]
2017/11/17(金) 00:27:51.86 ID:yCFgfYGCo




 ――ねえ、どうして高いところってのぼりたくなるんだろうね?
以下略



899:名無しNIPPER[saga]
2017/11/17(金) 00:28:19.05 ID:yCFgfYGCo

 


 
以下略



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