過去ログ - 飛鳥「理解(わか)ったよ……真実は都のものだ」【モバマスSS】
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◆hJf93tAuuw
[saga sage]
2016/07/12(火) 22:13:49.31 ID:gQuthCsR0
都の言葉を聞いた武内Pは、
点検口の下まで移動した。
「お待ちかねの点検口ですが……」
都は何かに気付いたようで、目が大きく見開いた。
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◆hJf93tAuuw
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2016/07/12(火) 22:15:16.06 ID:gQuthCsR0
ちひろが都を見上げながら指を差した。
「すみません都ちゃん。点検口は多分、ビスのようなもので止められているはずです。
扉を開けるにはビスを外して、スイッチをスライドさせるはずですが、
私にはビスが無くなっているように見えます。
ちょっとその小さな穴を確認してみてください」
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◆hJf93tAuuw
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2016/07/12(火) 22:17:04.79 ID:gQuthCsR0
「な、縄梯子!?」
僕だけではなく、周子もちひろも武内Pも一同が全員叫んでいた。
「そのようです、梯子を降ろしてみましょう!
犯人はこの部屋ではなく、この部屋の天井裏に用があったようですね!」
都は天井裏に顔を突っ込んで、がさごそと音を立てて動いた。
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◆hJf93tAuuw
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2016/07/12(火) 22:19:03.63 ID:gQuthCsR0
武内Pが肯定して続けた。
「ええ確かに、皆さん程の身長では当然ですが、
私の身長ですら点検口には手が届きません。
だからといって、脚立や台のような物を用意してしまえば、
この部屋には収納が無いので、台や脚立を隠すことは出来ないでしょう。
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◆hJf93tAuuw
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2016/07/12(火) 22:20:08.24 ID:gQuthCsR0
「なるほどね」僕は大げさに肩をすくめて言った。
「なかなか悔しいことを言ってくれるじゃないか。
意地でも答えを見つけてやるって気持ちになったよ。
周子さんもそうでしょう?
武内Pもちひろさんも、僕が答えに辿り着くまでは
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◆hJf93tAuuw
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2016/07/12(火) 22:22:13.82 ID:gQuthCsR0
「では、僕はその手法を選んでみるよ。
まず第一に、床が掃除されていたことと、蜘蛛の亡骸。
これらの証拠が示すのは
『何者かがこの部屋を使用しているにも関わらず、自身の存在を隠ぺいしている』
ということへの証明に繋がっている。
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◆hJf93tAuuw
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2016/07/12(火) 22:25:04.07 ID:gQuthCsR0
この時、僕は一つの疑問が浮かんだ。
「都さん、あのスイッチだが、あれはスライドすると固定されるのかい?
それともバネのような力で、指でスライドさせていない限りは自動で戻るようになっているのかい?
スイッチを押さえておかなければ、バネで元に戻るという機構なら、
尚更脚立でもないと大変な作業になると思うんだが」
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◆hJf93tAuuw
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2016/07/12(火) 22:26:47.69 ID:gQuthCsR0
俯いて唸っていた周子が、
ハッと顔を上げて言った。
「スイッチをスライドさせたまま固定するんだから、
何か紐のようなものをスイッチに巻きつけて……。
壁にガムテープの跡があったでしょ?
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◆hJf93tAuuw
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2016/07/12(火) 22:28:42.06 ID:gQuthCsR0
「ああっ!」
今まで俯いていた武内Pが、
突然大声で叫んだ。
都の大声と比べると迫力があり、それは天と地ほどの違いがあったので、
僕達は全員、床から数センチ飛び上がる程驚いた。
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◆hJf93tAuuw
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2016/07/12(火) 22:30:38.86 ID:gQuthCsR0
僕と同じように興奮している周子が、僕の言葉に割って入った。
「なるほど、そうか! だから犯人は無断でアイドル部門の倉庫の鍵を持ち出して、
その箱を“開かずの間”に持ってきたんだよ!
仮眠室用の寝具が入っているダンボールなら、
中は毛布とかだったんだろうし、箱を足場に出来ると思う。
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◆hJf93tAuuw
[saga sage]
2016/07/12(火) 22:32:49.05 ID:gQuthCsR0
僕が先程、言い掛けていたことの続きを言った。
「犯人は足場を使わずに点検口に上がるための細工を、
アイドル部門の倉庫にあるダンボールを足場に使って成し遂げた。
予めビスを外しておいて、スイッチに輪っかを取り付けて、
点検口に縄梯子を設置するということだ。
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