過去ログ - 飛鳥「理解(わか)ったよ……真実は都のものだ」【モバマスSS】
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◆hJf93tAuuw
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2016/07/12(火) 21:19:16.62 ID:gQuthCsR0
僕は言った。
「確かにそうだが、それじゃあ、部屋に何も無かったら?」
「その時に初めて、幻聴の可能性を考えてみても遅くないでしょう。
飛鳥くん、そういった先入観を満載して事件に挑む探偵はいないのですよ。
そして更に言えば、データが出揃う前にあれやこれやと考えて憶測を述べるのも探偵的にナンセンス。
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◆hJf93tAuuw
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2016/07/12(火) 21:21:08.01 ID:gQuthCsR0
「CuP(キュートプロデューサー)なら、イエローリリーの3人組を迎えに行ったにゃ」
「CoP君は、営業で外回りをしているはずよ。その後の予定は二時間後にレッスンの付き添いで――」
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◆hJf93tAuuw
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2016/07/12(火) 21:23:03.07 ID:gQuthCsR0
僕も周子も息を飲んで止まった。
早速、“開かずの間”の謎の物音が聞こえてきたのかと思って気持ちが昂ぶった。
聴覚に意識が集中していくようだ。
すると、アイドル部門倉庫の中から、カサカサと乾いた音が、
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◆hJf93tAuuw
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2016/07/12(火) 21:24:45.50 ID:gQuthCsR0
部屋にはステンレス製だと思われる三段の背の高いラックがいくつか並んでいて、
棚の段には大小様々なダンボールがしまってあった。
ダンボールの分かりやすい位置に、内容物がマジックペンで書き込まれており、
どこに何がしまってあるのかは明白だった。
何より、この倉庫は思っていた以上に管理が行き届いている様子だ。
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◆hJf93tAuuw
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2016/07/12(火) 21:26:13.63 ID:gQuthCsR0
体感にしてたっぷり何十秒も経った気がしたとき、
「こ、これは壁ドンです!」
「違うの!」「違うんですッ!」
都の無慈悲な叫びと、それを否定するちひろと武内Pの叫びが重なった。
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◆hJf93tAuuw
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2016/07/12(火) 21:28:25.58 ID:gQuthCsR0
「……すみません」
この時までちひろと顔が近いままだった武内Pは、
謝りながらゆっくりと離れた。
「社会人としてお恥ずかしい場面をお見せしました……。
職場で、というのもさることながら、
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◆hJf93tAuuw
[saga sage]
2016/07/12(火) 21:30:53.90 ID:gQuthCsR0
「お二人に聞きますが」場の混乱を収めようと、都もまた一回り大きな声で言った。
「この部屋に来てから、あちらのラックのダンボールを動かしたりしましたか?」
都は入り口に一番近いラックを指さした。
周子にからかわれて、青白くなっていたちひろと武内Pの顔はいくらか朱が戻っていた。
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◆hJf93tAuuw
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2016/07/12(火) 21:33:30.46 ID:gQuthCsR0
しっかり見て。
と言われ、僕もまじまじと一番手前のラックに入っているダンボール達を見た。
「んー……ここのラックは他のラックと比べて、あまり整理されていないように見える。
宣材が入っている箱の隣は寝具が入っている箱で、その隣は『事務所雑具』と書かれている、
雑具とは、ホワイトボード用のペンとかメジャーとかガムテープ、業者さんからもらったカレンダーとかのようだね。
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◆hJf93tAuuw
[saga sage]
2016/07/12(火) 21:35:08.29 ID:gQuthCsR0
ここで、意外にもちひろから声が挙がった。
「なるほど、つまりこのダンボールを棚に入れたとき、
その作業者はそれに気付かないぐらい急いでいた。
もしくは気にしていなかった……。
もし武内く……プロデューサーさんなら――」
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◆hJf93tAuuw
[saga sage]
2016/07/12(火) 21:37:49.72 ID:gQuthCsR0
この質問にはちひろが答えた。
「最近……二カ月以上は誰も使ってないと思います。
それこそ、先程“開かずの間”という言葉が出てきましたが、
その時に鍵を失くしてしまったということもありましたので、
こういう部屋の鍵を総務部から借りるときには
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◆hJf93tAuuw
[saga sage]
2016/07/12(火) 21:40:23.92 ID:gQuthCsR0
しかし、都は異を唱えた。
「勿論私も、鍵を使わずにこの部屋に入る方法を考えました。
天井を見て下さい、換気扇が取り付けてあるだけです。
そして、忍者屋敷のような反転する壁のような細工が施されているとは到底思えません。
床面も同様です。
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