13: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 21:25:27.80 ID:2Lq8bAWao
「やあ、おはようございます」
「これから釣りに?」
14: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 21:27:21.51 ID:2Lq8bAWao
「アンカーは?」
「最初に積み込んだよ」
15: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 21:27:56.98 ID:2Lq8bAWao
それから三時間ほど経った頃、僕は早朝に目論んだ通りキャビンの日陰にマットを敷いて寝そべっていた。
充電が満足なレベルに達するには今しばらくかかるだろう。
16: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 21:28:30.88 ID:2Lq8bAWao
「お帰りなさい」
「ああ、どうも。まだ船の機嫌は直りませんか」
17: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 21:29:18.46 ID:2Lq8bAWao
潮の加減や水温、様々な要因はあれど結局のところ釣果は時の運というもの。
残念ながら今日の彼らは豊漁の神に加護を受ける事は叶わなかったようだ。
18: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 22:06:52.85 ID:2Lq8bAWao
第三話/交替人員
19: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 22:23:19.72 ID:2Lq8bAWao
私たち女性の看護師の内で独身の者の一部は、その病院の福利施設である女子寮に住まっていた。
『ねえ、やっぱりチーフの時も鏡に落書きがあったって』
20: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 22:24:44.92 ID:2Lq8bAWao
2ヶ月ほど前の夜、同僚の金切り声が廊下に響いた。
何人かが慌てて駆けつけてみると、声の主は鏡の前に屈み込み震えていた。
21: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 22:25:40.68 ID:2Lq8bAWao
それから今までの間に4回も同じような出来事があった。
鏡に現れる悪戯、裏面から書いたとしか思えない血糊の文字。
22: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 22:26:21.53 ID:2Lq8bAWao
そしてそれらの人には、ある共通した変化が現れていた。
『あの、チーフ……ここの字が違います』
23: ◆NdSwyytUJslS[saga]
2016/07/15(金) 22:27:14.69 ID:2Lq8bAWao
できるだけいつもと同じ動作と心持ちで部屋のドアを開ける。
少し薄暗い廊下を歩き、洗面所を目指す。
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