93:名無しNIPPER[sage saga]
2016/08/13(土) 22:52:54.44 ID:zj8L9pT10
これは…古来から伝わる戦術、偶然を装った待ち伏せでは
94: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/15(月) 11:23:36.21 ID:c7loBI3L0
小洒落たカフェに入る。
落ち着いた雰囲気のいい店だ。話をするにはちょうどいいだろう。
切り出したのは速水さんだった。
95: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/15(月) 11:25:22.57 ID:c7loBI3L0
「プロデューサーさんが結果を出さないといけない話」
あーあ。今にもうなだれそうになる身体と心を、どうにか現状維持する。
すこしでも期待した俺が馬鹿だった。
96: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/15(月) 11:27:35.90 ID:c7loBI3L0
恐るべき魔性である。
努めて茶化すように笑う。
「俺は追うより追われたい派なんだ」
97: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/15(月) 11:29:31.22 ID:c7loBI3L0
「隠されても、月はいつでもそこにあって同じ表情をしているの。裏側はいつまで経っても裏側のまま。
……でも、それって寂しいと思わない? 表はすぐに飽きられて見向きもされず、かと言って裏を見せられもしない。
叢雲でも変化があればまた見てもらえるし、せめてひとりでも裏を知っていてくれれば、救われる気持ちになるかもしれないわ」
98:名無しNIPPER[sage saga]
2016/08/15(月) 12:28:59.56 ID:ah2dCx9O0
はやくも完全に男女の会話になっててもうだめだーおしまいだー感ある
かなちゃんが焦る姿がみたい
99: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/16(火) 06:22:09.69 ID:gqYGk2WU0
対照的な日々は過ぎていく。
俺は行き詰まって、
速水奏は好調極まって。
100: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/16(火) 06:25:24.78 ID:gqYGk2WU0
動画を眺めて、千川さんの言う無難の意味が理解できた。俺の用意した演出では、安定感は増しても驚きや目新しさは感じないだろう。
「わからん」
唸りながらデスクに突っ伏す。
101: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/16(火) 06:32:15.94 ID:gqYGk2WU0
昼休みは外に出てみることにした。
気分転換と気晴らしだ。カフェテラスあたりで昼食を済ませてから散歩でもしよう。
ロビーに降りる。
102: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/16(火) 06:33:43.20 ID:gqYGk2WU0
「プロポーズとプロデューサーって似てるよねっ! つまりはプロポーズ?」
「うん、似たようなものだからね。それで、用件は?」
「うーんとね……お腹すいたー! ねえねえ、ご飯食べに行こうよー?」
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