過去ログ - P「ストイックな元隣人」
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1: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/08/05(金) 00:07:27.04 ID:UcuZNhVx0
――ねえ。ねえってば。

ほら、起きなさい。もう朝の10時よ?

休みだからって、いつまでもぐーすか寝てちゃダメ。自堕落は敵!

さ、布団干すから。朝ご飯そこにあるから、たーんとお食べ♪

そうそう、まずは上半身を起こして……って、掛け布団を奪い返すな!

こら! いい加減起きなさい! 起きろ〜〜!

起きて――




「起きて、Pチャン!」

P「ぬわあっ!?」

P「あ……」


みく「やっと起きたにゃ。みくが朝来たら、ぐっすり寝ちゃってるんだもん」

みく「疲れてる?」

P「ああ……みく、か」

みく「そう、みくだよ。Pチャンの担当アイドルの前川みく」


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2: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/08/05(金) 00:09:37.76 ID:UcuZNhVx0
スレタイにモバつけ忘れました



P「……そうだよな。みく、だよな」
以下略



3:名無しNIPPER[sage]
2016/08/05(金) 00:09:47.73 ID:p/BGx7e0O
スレタイでわかるからセーフ


4: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/08/05(金) 00:10:09.52 ID:UcuZNhVx0
俺がシンデレラプロダクションに就職したのは、今から2年半前のこと。
はじめはアシスタントとして経験を積んでいき、今年の春からいよいよひとりでアイドルのプロデュースを務めることになった。
あてがわれたアイドルは、前川みく。大阪出身の15歳の少女で、本人たっての希望で猫キャラを推したプロデュースを行っている。
彼女とのコミュニケーションは、まあ悪くないと感じている。少なくとも、口論が絶えないとか口数が少なくなるとか、そういった状況にはなっていない。

以下略



5: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/08/05(金) 00:11:49.84 ID:UcuZNhVx0
P「はい。はい……そうですか」

P「ご連絡いただきありがとうございます。今後機会があれば、ぜひうちの前川を」

P「……失礼いたします」
以下略



6: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/08/05(金) 00:13:03.82 ID:UcuZNhVx0
みく「……みくは、今回のバックダンサーのお仕事、やりたいって思ったよ。だから、オーディションにも参加したにゃ」

みく「だから………ううん、なんでもない」

P「みく?」
以下略



7: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/08/05(金) 00:13:33.38 ID:UcuZNhVx0
その日の夜


居酒屋の店員「いらっしゃいませー!」

以下略



8: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/08/05(金) 00:14:17.58 ID:UcuZNhVx0
女性客「……ん?」クルリ

P(やば、見すぎたか)

P「って、あれ?」
以下略



9: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/08/05(金) 00:15:15.11 ID:UcuZNhVx0
夏美「………」チビチビ

P「………」チビチビ

夏美「……えっと。恥ずかしいとこ、見せちゃったわね」
以下略



10: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/08/05(金) 00:16:22.78 ID:UcuZNhVx0
相馬夏美さん、25歳。
俺と同い年の彼女とは、大学時代に出会った。
高校を卒業した俺はキャンパスの近くのアパートに住み始めたのだが、隣の部屋を借りていたのが彼女だったのだ。


以下略



11: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/08/05(金) 00:17:52.18 ID:UcuZNhVx0
夏美「Pくん、午後の講義同じだよね。お昼一緒に食べない?」

P「ああ、いいよ。学食?」

夏美「ふふふ……じゃーん! なんと今日は、お弁当を作ってきちゃったわ!」
以下略



12: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/08/05(金) 00:19:03.92 ID:UcuZNhVx0
夏美「うふふ。一言余計」

P「過去の事実を述べているだけだ。しょうがない」

P「けど……痩せたね。夏美さん」
以下略



13: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/08/05(金) 00:19:59.84 ID:UcuZNhVx0
夏美「そりゃあ、私だってマニュアル通りにやることの大切さは理解しているつもりよ」

夏美「でも、お客様のために多少アドリブきかせることって、そんなにいけないことかしら」

P「……難しい話だな。アドリブの程度にもよるだろうし」
以下略



14: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/08/05(金) 00:21:04.71 ID:UcuZNhVx0

夏美「……ううん。これは私の自意識過剰かもしれないし、言っても仕方ないわね」

P「……苦労してるんだな」

以下略



15: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/08/05(金) 00:22:13.82 ID:UcuZNhVx0
夏美「……なるほどねー。アイドルのプロデュース、うまくいってないのね」

P「彼女は新人で、俺もプロデューサーとしては未熟者だから……どうしたものかと悩んでる」

P「今日なんかは、少し彼女とギクシャクしてしまった気もするし」
以下略



16: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/08/05(金) 00:23:01.12 ID:UcuZNhVx0
夏美「今の話を聞く限りだと、その子はトップアイドルへの意識がすごく強いみたいだし」

夏美「レッスンだって、毎日一生懸命やってるんでしょう?」

P「ああ。居残りで自主練をやる日も多い。あんまり無理をしているように見えたら、こっちから止めるようにはしている」
以下略



17: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/08/05(金) 00:24:44.05 ID:UcuZNhVx0
P「昔からそうだ。俺はいろいろと計算をして、現実を見ようとして……それで」

夏美「それは決して間違いじゃないわ。現実を見ることは大事だから」

夏美「けれど、だからこそ」
以下略



18: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/08/05(金) 00:25:41.42 ID:UcuZNhVx0
P「……いや」

今は、それよりも。

P「もし、夏美さんと俺の担当アイドルが同じだとしたら……俺は、あの子ともかみ合わないことになってしまう」
以下略



19: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/08/05(金) 00:26:14.78 ID:UcuZNhVx0
P「さ、話はここまでにして。うまい酒飲もうか」

夏美「……ええ、そうね」

P「……それと。東京、いつまでいる予定?」
以下略



20: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/08/05(金) 00:28:10.72 ID:UcuZNhVx0
土曜日


夏美「やっほー! Pくん!」

以下略



21: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/08/05(金) 00:29:37.01 ID:UcuZNhVx0
わいわいきゃいきゃい


夏美「土曜日だから、結構人が多いわね」

以下略



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