122:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 21:57:45.31 ID:D33bbYIF0
肩まで伸びた髪をなびかせながら、こちらに歩み寄ってくる。
……あれ? どうしてこなたは見つかったことを知ってるんだろう?
さっきあの場にいたっけ?
123:名無しNIPPER
2016/08/20(土) 21:59:26.70 ID:D33bbYIF0
こなたと話していると、ずいぶん古い友人と話しているような気分になる。俺、いつからこなたと知り合いなんだっけ。
出会ったときのことは覚えているけど、どういう状況だっだか、細かく聞かれると、ふわふわとしていることに気付く。
「では、またいつかー」
124:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 22:02:41.12 ID:D33bbYIF0
夕方頃、夕飯の用意をしていないことに気づく。
リビングのテレビは、主婦向けの通販番組を垂れ流していた。ウォーターサーバー。
なんとこれ、冷水、熱湯に加えて、常温のお水も出るんですよ! と男性が紹介している。
それなら水道水でいいじゃん。
125:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 22:07:57.23 ID:D33bbYIF0
そういえば、課題、やならいと。読書感想文とか、放っておくと後々面倒になる。
と、玄関から話し声。
母が早く帰ったのと思い、おかえりーと声をかける。
126:名無しNIPPER[saga]
2016/08/20(土) 22:08:46.69 ID:D33bbYIF0
つづく。
127:名無しNIPPER[saga]
2016/08/21(日) 20:04:24.67 ID:Rgdwxjz5O
翌朝、起きてからリビングに行くと、まだ五時半だった。
はええ。老人かよ。
でも、外では昼と変わらないくらい、セミが大声で鳴いていた。
128:名無しNIPPER[saga]
2016/08/21(日) 20:06:21.06 ID:Rgdwxjz5O
スマホを見ると、一応ねえちゃんから連絡は来ていた。
『むむたを贈る。ひと夏のアワァンチュールを提供したげて』
とのこと。
129:名無しNIPPER[saga]
2016/08/21(日) 20:08:47.38 ID:Rgdwxjz5O
女の子……いつまでも女の子、と呼ぶのもどうかと思うので、ムギちゃんと呼ぶことにする。
麦わら帽子がやけに似合っているので。
ムギちゃんと並んで公園へ向かう。
130:名無しNIPPER[saga]
2016/08/21(日) 20:10:31.43 ID:Rgdwxjz5O
公園に着いたのは、早めに出たにもかかわらず、昨日と同じ時間だった。
イチと出会う。
「この人もお嫁さん候補?」
131:名無しNIPPER
2016/08/21(日) 20:11:19.23 ID:Rgdwxjz5O
ちなみに、この辺りの地域で言う駄菓子屋とは、『そらを』の事を指す。
そらを。店の名前だ。
まあ、その名の通り、空尾さん家が切り盛りしている小さい店だ。
132:名無しNIPPER
2016/08/21(日) 20:12:01.12 ID:Rgdwxjz5O
「ところで」ナナコが振り返る。「その子はどちらの娘さんですか?」
「どちらかといえばお兄さんの方かね」
誤解を招くようなことを言うんじゃない。まださくらんぼ系男子だよ。
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