222:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 21:02:03.21 ID:H5SsrYQnO
「……変、では」
なんと声をかければいいのか、言葉に迷う。
こういう時に気の利いた返事ができればいいのに、と本当に思う。
223:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 21:06:38.70 ID:H5SsrYQnO
チヨの横顔は、相変わらず真っ赤だった。
が、その表情は緊張したものではなく、ただ顔が冷めるのを待っているだけの、
普通の表情に見えた。
224:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 21:07:51.96 ID:H5SsrYQnO
その後、別に部長とチヨの関係が変わった、なんてことは特にない。
俺に部長への気持ちを知らせたところで、
チヨの中では別に何も変わってないのかもしれないし、変わっているのかもしれない。
225:名無しNIPPER[sage]
2016/08/24(水) 21:29:25.16 ID:JgdlpAWCO
チヨりんちょ…
226:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 21:29:39.71 ID:ifFcB1G70
夜、横になっても、なかなか眠りにつくことができなかった。
ゴロゴロしてても瞼が重くなる気配はなかったので、起き上がって、気分転換にベランダに出てみる。
縦になっても眠くなることはなかった。
227:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 21:35:41.18 ID:ifFcB1G70
「それにしても、さっきの千陽さんのこと、驚きましたねー」
そういう割には、こなたは別に驚いている様子はなかった。
昔読んだ面白い本を読み返した後、みたいな。
228:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 21:39:05.04 ID:ifFcB1G70
黙ってさそり座を探していると、こなたの追撃が横からとんできた。
「ほらぁ、せんぱい、今ならより取り見取りですよー」
「俗な言い方をするんじゃない」
229:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 21:40:16.11 ID:ifFcB1G70
「で、どなたにされるんですか?」
振り出しに戻る。
「いや。選ぶとか、その、そう言うのじゃなくない?」
230:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 21:43:08.24 ID:ifFcB1G70
「で、どなたなんですか?」
「粘るね、キミ」
231:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 21:45:13.79 ID:ifFcB1G70
「まあ、つまり何が言いたいかと言いますとー」
俺は黙って、こなたの言葉の続きを待つ。
232:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 21:48:56.01 ID:ifFcB1G70
「……俺は、今の雰囲気が好きなんだけど」
「雰囲気だけを求める人は、いつか手元に何も残らなくなります」
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