過去ログ - 男「ここにいたんだ」
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225:名無しNIPPER[sage]
2016/08/24(水) 21:29:25.16 ID:JgdlpAWCO
チヨりんちょ…


226:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 21:29:39.71 ID:ifFcB1G70
 夜、横になっても、なかなか眠りにつくことができなかった。

 ゴロゴロしてても瞼が重くなる気配はなかったので、起き上がって、気分転換にベランダに出てみる。

 縦になっても眠くなることはなかった。
以下略



227:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 21:35:41.18 ID:ifFcB1G70
「それにしても、さっきの千陽さんのこと、驚きましたねー」

 そういう割には、こなたは別に驚いている様子はなかった。
 昔読んだ面白い本を読み返した後、みたいな。

以下略



228:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 21:39:05.04 ID:ifFcB1G70
 黙ってさそり座を探していると、こなたの追撃が横からとんできた。

「ほらぁ、せんぱい、今ならより取り見取りですよー」

「俗な言い方をするんじゃない」
以下略



229:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 21:40:16.11 ID:ifFcB1G70
「で、どなたにされるんですか?」

 振り出しに戻る。

「いや。選ぶとか、その、そう言うのじゃなくない?」
以下略



230:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 21:43:08.24 ID:ifFcB1G70

「で、どなたなんですか?」

「粘るね、キミ」

以下略



231:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 21:45:13.79 ID:ifFcB1G70

「まあ、つまり何が言いたいかと言いますとー」

 俺は黙って、こなたの言葉の続きを待つ。

以下略



232:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 21:48:56.01 ID:ifFcB1G70

「……俺は、今の雰囲気が好きなんだけど」

「雰囲気だけを求める人は、いつか手元に何も残らなくなります」

以下略



233:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 21:54:41.65 ID:ifFcB1G70

 でも、目が覚めたとき、俺はロフトに敷いた布団の中にいた。合宿に来たのは夢ではないようだ。
 さすがに寝る場所は分けたほうがいい、と言ったのはいいが、寝る場所がなくて、結局ロフトを選んだことは、なんとか思い出せた。

 時間を確かめると、朝の五時。いつもより遅い時間。
以下略



234:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 21:59:19.04 ID:ifFcB1G70

「イチ」

 突然名前を呼ばれて、隣に座る女の子がこちらを振り返る。

以下略



235:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 22:05:35.42 ID:ifFcB1G70
「ふうん」

 イチは海に目線を向けた。

 彼女は左手で貝殻を拾って、波の中に投げ込む。
以下略



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