342:名無しNIPPER[saga]
2016/09/25(日) 15:25:33.27 ID:ADXiSWap0
作業が終わり、お父さんとお母さんに少し話をする。
凛「あのさ、帰りは一人で帰るから先に帰ってもらっていいよ」
「あら? もしかしてライブを見ていくの?」
343:名無しNIPPER[saga]
2016/09/25(日) 15:26:28.05 ID:ADXiSWap0
P「はい、Pと申しますが」
凛「あ、さっき名刺と資料を貰った渋谷です。作業が終わったから連絡をしたんだけど、どうすればいいのかな?」
P「ああ、ご連絡ありがとうございます。それでは控え室を用意してありますので、そちらで先ほどの話の続きを。今から迎えに上がりますが、今どちらでしょうか?」
344:名無しNIPPER[saga]
2016/09/25(日) 15:27:17.32 ID:ADXiSWap0
凛「あの二人に押されて断りきれなかったけど、ちゃんと言っておかないと駄目だって思ったからさ」
P「そうですか……」
凛「だからこれも返しておくよ」
345:名無しNIPPER[saga]
2016/09/25(日) 15:28:20.88 ID:ADXiSWap0
凛「……何度言われても答えは変わらない。私はアイドルなんてやらないし、やるつもりも無い」
今度は押し付けるように封筒を返す。
受け取るまで押し付け続けるつもりだ。
346:名無しNIPPER[saga]
2016/09/25(日) 15:28:56.95 ID:ADXiSWap0
やめておくって言おうと思った。
だけど、これであの子達と会うのも最後になるんだからと思ったら、もう一度会っておこうと思った。
あんなに熱心にアイドルに誘ってくれていたあの子達に何も言わずにお別れをするのは気まずかったから。
347:名無しNIPPER[saga]
2016/09/25(日) 15:30:10.17 ID:ADXiSWap0
大きな会場だった。
ステージには3人の女の子。あの二人ともう一人は、確か城ヶ崎美嘉。
音楽に合わせて踊っているが城ヶ崎美嘉はリズムに乗って踊っているのに対し、あの二人はあまり合っていない。
348:名無しNIPPER[saga]
2016/09/25(日) 15:31:18.28 ID:ADXiSWap0
P「……あの、島村さんと本田さんに会って話をしてもらってもよろしいでしょうか?」
凛「は?」
P「貴女と会うことで、彼女達が今感じている重圧を少しでも和らげる事ができるかもしれないので」
349:名無しNIPPER[saga]
2016/09/25(日) 15:32:20.39 ID:ADXiSWap0
私が見ても明らかだ、ものすごく緊張している。
私の事も見ているようで見ていない、頭の中が真っ白になっているんじゃないのか?
私はPを見てみる、だけどこの人は頭に手をやり二人に特に声をかけようとしない。
350:名無しNIPPER[saga]
2016/09/25(日) 15:33:35.85 ID:ADXiSWap0
凛「えーっと……今日が初ステージなんだよね? 楽しみだったんだよね?」
未央「楽しみ……うん、楽しみで、ワクワクしてたんだけど……」
卯月「いざ本番が近づいたら、すごく緊張しちゃって……」
351:名無しNIPPER[saga]
2016/09/25(日) 15:34:46.91 ID:ADXiSWap0
凛「それにさ、二人とも楽しみだって言ってたじゃん。緊張するより楽しまないともったいないよ? 自分のステージなんだからさ、楽しんでいけばいいんじゃないかな?」
そう、楽しめる場所で楽しまないともったいない。
私はそう思っているしそうしているから、この二人にもそうしてもらいたいと思った。
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