758:名無しNIPPER[saga]
2016/10/30(日) 00:05:26.04 ID:TVHafHan0
凛「未央、卯月、今日はそろそろ帰ろうか」
もう12時にさしかかろうとしている頃、私は二人に提案する。
流石に目に見えて疲れが見えている。
759:名無しNIPPER[saga]
2016/10/30(日) 00:06:09.66 ID:TVHafHan0
次の日、昨日とは別の山に来ている。
訓練場として加工もしていない木々の生い茂った山。
その山の一角、崖となっている場所に腰を下ろして私は二人に説明を始める。
760:名無しNIPPER[saga]
2016/10/30(日) 00:07:13.86 ID:TVHafHan0
私の言葉に二人はポカンとした顔で言い返してくる。
未央「いやいやいや、無理でしょ……」
卯月「そ、そうですよ。こんなところに昨日みたいなグラウンドを作るなんて、無理ですよ……」
761:名無しNIPPER[saga]
2016/10/30(日) 00:08:11.17 ID:TVHafHan0
卯月「凛ちゃん、これなんですか?」
黒い剣の柄を両手でもちながら首をかしげる卯月。
凛「これは伸縮自在の剣。ガンツの道具の一つ」
762:名無しNIPPER[saga]
2016/10/30(日) 00:09:00.50 ID:TVHafHan0
二人は木を見たあとに、手の剣を見て首をかしげている。
本当に自分が木を斬る事ができるのかと疑問に考えているのかもしれない。
そう考えてくれているなら私の目論見は成功した事になる。
763:名無しNIPPER[saga]
2016/10/30(日) 00:09:34.74 ID:TVHafHan0
私は未央の後ろから手を回し、未央に剣を構えさせる。
未央「ちょ、しぶりん?」
凛「こんな感じで持って……うん。こうやって木に向かって構えて……」
764:名無しNIPPER[saga]
2016/10/30(日) 00:10:22.25 ID:TVHafHan0
そうして二人に木の斬り方を教えて、伐採作業が始まる。
二人とも最初はうまく斬れないで四苦八苦していたが、少しづつ斬り方がうまくなっていっていった。
この森一面を斬り尽くせば、剣での斬り方の基本は身体に覚えさせることもできる。
765:名無しNIPPER[saga]
2016/10/30(日) 00:11:20.00 ID:TVHafHan0
私は剣の柄を持ち見た目を調べてみる。
いつもの剣と同じ様に伸縮用のスイッチがある。
違うところは、鍔が長方形で20センチ近い幅があるのと、伸縮用のスイッチとは別のスイッチがあること。
766:名無しNIPPER[saga]
2016/10/30(日) 00:11:57.05 ID:TVHafHan0
凛「? 何、これ?」
私の半径5メートルくらいに広がるような円状の窪みができている。
一歩進むと、その窪みが前方に広がった。
767:名無しNIPPER[saga]
2016/10/30(日) 00:12:39.07 ID:TVHafHan0
それから、何度か試してみた結果、このスイッチを押すと、自分の周囲5メートルくらいに円状の超重力フィールドを作り出すことができることが分かった。
そのフィールドは大剣を持った私を中心に形成され、範囲内のものは木でも岩でも全て押しつぶされたからどれくらいの重力が発生しているのかは想像できないくらいだ。
だけど、その重力は私自身には影響がなく、普段と変わらずに動くことができる。
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