2:名無しNIPPER[saga]
2016/09/07(水) 23:06:45.04 ID:4GoJhFxk0
「……で、開始は8時だから少なくとも6時にはここに――って聞いてるか?」
「……? ――っ! す、すみません、ぼーっとしてました……」
「しっかりしてくれよ? いくら小さなCDショップとはいえ、初の握手会なんだ。ここでしっかりファンの心を掴んでおかないと」
3:名無しNIPPER[saga]
2016/09/07(水) 23:07:29.77 ID:4GoJhFxk0
一か月前
4:名無しNIPPER[saga]
2016/09/07(水) 23:08:13.52 ID:4GoJhFxk0
Pさんたちは談笑を続けます。
まるで同じ部屋にいるまゆの事を忘れたかのように。
5:名無しNIPPER[saga]
2016/09/07(水) 23:08:57.61 ID:4GoJhFxk0
車に乗り込んだまゆたちは、モデルのお仕事の現場に向かいます。
まゆはアイドルを始める前は、読者モデルをやっていました。そのためまゆはアイドルを始めたばかりにも関わらず、すでに一定数のファンを獲得していました。
そのお陰で、今こうやってデビューしたてなのに立派なお仕事を貰うことが出来ています。
こう考えると、何も考えずにやっていた読者モデルのお仕事も意味があったんですね。
6:名無しNIPPER[saga]
2016/09/07(水) 23:09:35.68 ID:4GoJhFxk0
斜め前に座るPさんを見つめます。
清潔な感じにカットされた髪に真っ直ぐな瞳。その優し気な横顔はまゆを魅了して止みません。
7:名無しNIPPER[saga]
2016/09/07(水) 23:10:10.62 ID:4GoJhFxk0
どうやら、まゆが考え事をしているうちに現場に到着したようです。近いところだったから、それほど時間もたっていません。
Pさんにお礼を言って、車から降ります。
それにしても、さっき感じた違和感は何だったんでしょう。
8:名無しNIPPER[saga]
2016/09/07(水) 23:11:11.00 ID:4GoJhFxk0
現在
家に帰り、ごはんやお風呂などを済ませてベットに倒れこみました。
9:名無しNIPPER[saga sage]
2016/09/07(水) 23:12:02.72 ID:4GoJhFxk0
Pさんは基本的に、年下のアイドルには呼び捨て。年上のアイドルには「さん」を付けます。
これに関してはまゆも当てはまります。例外はありません。
しかし、これに加え……Pさんは年下のアイドルには苗字ではなく名前を呼び名として使うのです。
そう、まゆを除いて。
10:名無しNIPPER[saga sage]
2016/09/07(水) 23:12:46.63 ID:4GoJhFxk0
お昼の事務所はとても賑やかです。午前の仕事が終わったアイドルと午後から仕事があるアイドルに皆さんが集まるので当然と言えば当然ですね。
そして、その中心にいるのがPさんなのも当然です。
でも、まゆはいつもPさんに纏わりつくことはなく、少し遠くから見守ります。
別に周りにいるアイドルと仲が悪いというわけではありません。むしろ皆さんいい人ばかりで、関係は良好と言えます。
ただ単に、まゆは知っていただけです。皆さんのようにアピールをせずとも、Pさんは全員を――まゆをちゃんと見てくれているって。
11:名無しNIPPER[saga sage]
2016/09/07(水) 23:15:19.45 ID:4GoJhFxk0
「Pさん……」
「ん? どうした、佐久間?」
12:名無しNIPPER[sage]
2016/09/07(水) 23:17:52.21 ID:XM8p2tAjo
良い
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