14: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:35:43.40 ID:jzgcTAa+0
あちこちから悲鳴と歓声が上がる中、少女の身体は重力に従って落下していく。スポットライトはそれを忠実に追いかけ、
このまま一つの悲惨な肉塊が出来るまでその姿を照らし続けるのではないかと、少女の生のショーを初めて見に来た
観客達が思い始めた瞬間、突如としてスポットライトの光の中から少女の姿が消滅する。
15: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:37:42.84 ID:jzgcTAa+0
裕子『今日は暑いですから、まずは皆様涼しくなってもらいましょう!』
そう言いながら裕子が湖面を足で叩くと、周辺の水がせり上がり一つの形を作り出していく。それは水の女神のような
美しい人型になると、意志があるかのように振る舞い、観客たちに腕を振っていく。
16: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:39:05.19 ID:jzgcTAa+0
「3ー!」
裕子『むむ……』
17: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:40:38.31 ID:jzgcTAa+0
(((仕掛けがどっかにあると思うんだがな)))
(((あとでサインもらいたい……)))
18: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:42:27.06 ID:jzgcTAa+0
裕子P「――ガハッ!?」
腹を殴られ気を失っていたプロデューサーは、蹴り飛ばされたことで再び意識を取り戻す。
19: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:45:39.09 ID:jzgcTAa+0
裕子P[ねぇ、ちょっといいかしら]
[……なんだ]
20: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:49:10.27 ID:jzgcTAa+0
裕子P(ユッコどうして……ショーは……!)
予定では未だ裕子のショーの最中であり、それが終わるまでは戻ってくるはずがないと信じていたプロデューサーは、
目の前で銃撃を浴びる裕子がショーを放棄してきたことに心を痛める。
21: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:51:55.48 ID:jzgcTAa+0
【ひ……】
襲撃者達は皆これからなにが起きるのかわからない恐怖に襲われるも、いつの間にか裕子のサイキックによって
足を動かすことを封じられており、目の前で出来上がっていく謎の物体が恐ろしいのに、誰も逃げ出すことが出来ない。
22: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:55:48.02 ID:jzgcTAa+0
きっと面白い光景になるだろうと自分では考えた裕子であるが、プロデューサーはこの命令に渋い表情を浮かべる。
裕子(あれ、ダメなのかな……?)
23: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:56:43.65 ID:jzgcTAa+0
裕子P「ふっ……くっ……! そんな……どうして!?」
裕子「やっぱり。プロデューサー腰が抜けちゃってますよ? 怖かったんですよね、しょうがないです」
24: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:58:35.13 ID:jzgcTAa+0
この瞬間脳の力がさらに解放されたユッコは、リモコンを使わず画面も見ないでテレビを点けると、日本では
見れないはずの外国のニュース番組を受信させ、さらにプロデューサーにも分かるように日本語の字幕をつけてから
彼女に画面を見せる。
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