31: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/09/24(土) 22:58:38.06 ID:kCGleMOQ0
と、感じているのは私だけだろうか。
なにせ、彼女は一切迷惑そうな顔をしていないのだ。
ただ、前に何があったか深くは聞けなかった。
まあ、それで良かったと思う。
彼女に感情移入したくないし。
32: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/09/24(土) 23:08:27.45 ID:kCGleMOQ0
「お邪魔します」
言って、靴を脱ぎかけた所で、おばあちゃんが私の両肩に手を置いた。
「悪いことは、言わん。帰り」
33: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/09/24(土) 23:33:05.44 ID:kCGleMOQ0
「あの子に、友だちはいらん」
「友だちとかじゃなくて、ただのクラスメイトです」
「同じことよ」
34: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/09/25(日) 00:17:07.54 ID:d4YmaynD0
向きになって、ばあさんの言うことを否定する理由はない。
が、ばあさんの言葉にささくれ立っている自分もいる。
「おばあちゃん、ケーキ切れたよ」
35: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/09/25(日) 00:21:19.68 ID:d4YmaynD0
眠いのでここまで
36: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/09/25(日) 17:07:00.58 ID:d4YmaynD0
ばあさんの怪訝そうな顔を肩越しに見やって、素早く扉を閉めた。
「どうしたの?」
ゆうが首を傾げた。
37: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/09/25(日) 17:27:59.88 ID:d4YmaynD0
「すれ違ってるなって感じるけど、私は騙されたなんて思ったことないよ」
「思わないようにしてるだけじゃないの?」
そんなの、悪意に向き合いたくなくて、逃げてるんじゃない。
38: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/09/25(日) 17:36:39.32 ID:d4YmaynD0
「私にも教えて欲しい」
「やだ」
「お願い」
39: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/09/25(日) 18:04:04.73 ID:d4YmaynD0
同情を買うために話すわけではない。
でも今のそういうフリみたいになってたら嫌だな。
「南合とさ、私の最初の友だち――天子って言うんだけど、二人は付き合ってたの」
40: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/09/25(日) 18:20:40.93 ID:d4YmaynD0
「南合が消えれば、あの教室には平和が訪れるって信じてる。友達は毎晩自分のツイッターに生存報告するの。天子はこのままずっとそんな生活を送るのかなって考えたら――」
考えたら、やっぱり殺意しか沸かないよね。
「――考え始めたら、南合のこと考えてたらヤバいことばっかり思いついてさ。だから、関わらないように、考えないようにしてる。南合からしたら、下僕の友だちは下僕みたいな感覚かもしんない。でも、私、下手したら……いつヤッちゃってもおかしくない」
41: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/09/25(日) 18:51:41.19 ID:d4YmaynD0
目の前の少女の瞳が揺らぐ。
「さて、ここで問題です。そんな私が、南合の取り巻きのあんたと今一緒にいて、どんな気持ちが湧いてるでしょうか? えー、1に殺意。2に殺意。3に殺意」
と、そこで目の前の彼女の呼吸が乱れた。
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