過去ログ - 時子様「豚とダンス」
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10:運営終了は犯罪です[sage saga]
2016/10/04(火) 23:08:03.92 ID:Od+Qrumm0
イケメン須賀京太郎様に処女膜捧げる時子様マダ


11: ◆9HQtX1uR2o[saga]
2016/10/04(火) 23:08:57.94 ID:7ab73rSh0
 財前家の寄贈したリムジンの中。
 事務所を出て以来、沈黙は五分以上も続いていた。

 ……本当にこの豚、気が利かないわね。

以下略



12: ◆9HQtX1uR2o[saga]
2016/10/04(火) 23:11:47.07 ID:7ab73rSh0
「貴方、私のスケジュールを忘れるの、これで何度目? プロデューサーの自覚が足りないんじゃない?」

「そ、そんなことは――」

「法子の面倒を見るのに躍起になって、私の方が疎かになるんなら、プロデューサー失格よ。これからは法子一人に専念したら? あの子も頼み込めば、貴方をなじってくれるわよ。それで私には、事務所として別の人間をよこしなさい」
以下略



13: ◆9HQtX1uR2o[saga]
2016/10/04(火) 23:15:13.28 ID:7ab73rSh0
「でも、自分でも何でかわからないんですよ。時子様を疎かにしてるつもりなんてないですし」

「アァン?」

「い、いえ、あの、もしかすると、あれかもしれないです。法子はほら、まだ13歳ですし、頼りないところがあるじゃないですか。だから俺がちゃんとしてなきゃいけないっていうか。でも時子様は――」
以下略



14: ◆9HQtX1uR2o[saga]
2016/10/04(火) 23:19:06.10 ID:7ab73rSh0
 オーディションは上々に終わった。
 一切のミスはなく、演技も概ね審査員から高評価だったかと思う。私なんだから、当然ね。

 オーディション参加者は俳優が多かったけれど、私と同じようなアイドルも混じっていた。
 映画のオーディションは不慣れなのか、みな緊張した様子だったのを覚えている。
以下略



15: ◆9HQtX1uR2o[saga]
2016/10/04(火) 23:22:22.35 ID:7ab73rSh0
「時子様っ! オーディションどうでしたか!」

 オーディション参加者用の待合室を出ると、廊下の奥から豚が小走りで駆けてきた。
 私をずっと待っていたのだろう。こういうところは家畜らしくて可愛いわね。

以下略



16: ◆9HQtX1uR2o[saga]
2016/10/04(火) 23:24:42.68 ID:7ab73rSh0
 車に戻ったら、話の続きをしてあげなければならない。
 もちろん、私もあの豚に何かを期待してるわけじゃないわ。
 私一人でどうにかならないことなんてないし、だからプロデューサーも必要ないと言える。

 でも、この世界で上を目指すには、まだまだ足りない。
以下略



17: ◆9HQtX1uR2o[saga]
2016/10/04(火) 23:33:11.75 ID:7ab73rSh0
「おうこら、さっさと帰りやがって」

 ふいに、そんな声が背後から聞こえた。

「……?」
以下略



18: ◆9HQtX1uR2o[saga]
2016/10/04(火) 23:34:36.75 ID:7ab73rSh0
 私が殺気を放ったせいで、全力が出せなかった?

 ……思い起こしてみれば、なるほどね、確かにぶるぶると体を震わせていたあれは、緊張じゃなくて私を恐れていただけだったのかもしれないわね。

「はぁー」
以下略



19: ◆9HQtX1uR2o[saga]
2016/10/04(火) 23:36:24.94 ID:7ab73rSh0
 ――他人の邪魔、ね。
 アイドル活動なんて、他人を押しのけなくちゃやっていけないと思うんだけど、それをこの女に言ってもどうせ通じないわね。
 ……ここは、甚だ不本意だけど私が折れるしかない。

「ふう」
以下略



20: ◆9HQtX1uR2o[saga]
2016/10/04(火) 23:38:19.15 ID:7ab73rSh0
 ――さて。
 嵐は去ったことだし、そろそろ豚のところへ行ってやろうかしら。
 ここで待っていても現れないようだし。本当に気が利かない――、

「あら」
以下略



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