7:名無しNIPPER[saga]
2016/10/06(木) 22:10:22.81 ID:ZjJoYnl/0
その日のお昼頃、私は神社の中で一人で遊んでいました。
8:名無しNIPPER[saga]
2016/10/06(木) 22:12:00.55 ID:ZjJoYnl/0
そのときです、私は何かにぶつかりました。
そして直後にパリーンという大きな音。
恐る恐る振り向くと、いつも置いてある壺の姿がなく破片のようなものが散らばってました。
9:名無しNIPPER[saga]
2016/10/06(木) 22:14:40.50 ID:ZjJoYnl/0
森の中に入って10分か20分ほどたった頃でしょうか。
ここまで来たら大丈夫だろうと私は破片を詰め込んだ袋を木のそばに置きました。
さあ帰ろうと思った私ですがここまで深く森に入ったことは今までなかったのです。
10:名無しNIPPER[saga]
2016/10/06(木) 22:16:04.50 ID:ZjJoYnl/0
「うぅ...ぐすっ...」
歩きつかれて足も痛くなりここからもう出られないのかなと思った私はとうとう泣き出してしまいました。
物を壊してしまったのにそれを隠そうとした罰なのでしょうか。
11:名無しNIPPER[saga]
2016/10/06(木) 22:17:21.49 ID:ZjJoYnl/0
アイドルの真似をして踊っていたこと。
転んでしまい壺を割ってしまったこと。
それをばれないように隠して森に捨てようとしたこと。
12:名無しNIPPER[saga]
2016/10/06(木) 22:19:03.43 ID:ZjJoYnl/0
「私、このままここで誰にも見つけられずに死んじゃうのかな」
そう思ったらなんだか急に悲しさと恐怖が襲い掛かってきました。
「せめて...みんなに謝りたかったな...」
13:名無しNIPPER[saga]
2016/10/06(木) 22:20:24.81 ID:ZjJoYnl/0
どこに向かっていくのでしょう。
20分ほど歩いたところでタヌキは足を止めました。
「はぁ...はぁ...あれ?ここって確か...」
14:名無しNIPPER[saga]
2016/10/06(木) 22:21:08.95 ID:ZjJoYnl/0
悪いことは償わなければならない。
お婆ちゃんがよく私にそう言っていたことを思い出しました。
「そうだよね、私謝らなきゃ...」
15:名無しNIPPER[saga]
2016/10/06(木) 22:22:18.52 ID:ZjJoYnl/0
それから20分後、私たちが森を抜け神社に戻った頃には空はもう真っ黒になっていました。
「心配かけちゃってるよね。私そろそろ行かなきゃ」
そう言うとタヌキが後から私の背中を軽く押しました。
16:名無しNIPPER[saga]
2016/10/06(木) 22:24:12.72 ID:ZjJoYnl/0
それから神社に戻った私はこっぴどく叱られました。
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