過去ログ - ありすは激怒した。 プロデューサーをぎゃふんと言わせねばならぬと決意した。
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◆E055cIpaPs
2016/11/20(日) 11:58:53.27 ID:qqktYKOO0
ありすには一人、プロデューサーがいる。
プロデューサーは、ざわめく街の中のたくさんの人の中から私を見つけ、ここまで連れてきてくれた恩人である。
なかなか素直になれないが、とても沢山の感謝の想いを抱いている相手だった。
以下略
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◆E055cIpaPs
2016/11/20(日) 11:59:36.79 ID:qqktYKOO0
ひっそりしている。
もう日が昇って時間も経って、既に朝食を摂った後なのかもしれないが、けれども、なんだか、そのせいばかりでは無く、事務所全体が、やけに寂しい。
ありすも、だんだん不安になって来た。
以下略
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◆E055cIpaPs
2016/11/20(日) 12:00:54.42 ID:qqktYKOO0
「前の料理番組の惨状を思い出せ」とも言った。
「どうしてそんなことを言うんですか」
「いちごをメインの材料に使うからだ、誰もそんな、いちごがいっぱい入った料理なんて求めていねーよ」
以下略
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◆E055cIpaPs
2016/11/20(日) 12:01:40.06 ID:qqktYKOO0
ありすは、後ろを向いた。
プロデューサーがそろそろ料理に手を付けてくれた頃かと思ったのだ。
そこには、4分の1ほどになったいちごハンバーグを席に残したままコーヒーサーバーにしがみついているプロデューサーがいた。
以下略
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◆E055cIpaPs
2016/11/20(日) 12:02:30.10 ID:qqktYKOO0
「生クリームがですか」橘は、憫笑した。
「じゃあ生クリームを外して食べればいいじゃないですか」
「勘弁してくれ」
以下略
7
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◆E055cIpaPs
2016/11/20(日) 12:03:12.12 ID:qqktYKOO0
「言いましたね」
橘は、さっと顔を挙げて報いた。
「分かりました。今から家に帰って私の得意料理であるいちごパスタを作り直してきます。あまりの美味しさにほっぺが落ちても知りませんから」
以下略
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名無しNIPPER
[sage]
2016/11/20(日) 12:09:51.15 ID:+N0J2I8bo
実際苺はソースにしたりと割と火を通して料理に使うんだよなあ……
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◆E055cIpaPs
2016/11/20(日) 12:11:45.78 ID:qqktYKOO0
「......プロデューサーさん、きっと大丈夫です。......パスタは比較的早く出来上がると言います」
二人のやりとりを後ろで眺めていた鷺沢文香がずっ、と前へ出た。
「......ありすちゃんは約束を守ります。......彼女を、三時間だけ......許して下さい。......もしものことがあれば、私が代わりに収録に出ましょう。......それでもご迷惑をおかけするでしょうが......お願いします」
以下略
10
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◆E055cIpaPs
2016/11/20(日) 12:19:46.26 ID:qqktYKOO0
「願いを、聞いた。三時間後には必ず帰って来るように。おくれたら、二人ともどもとときら学園で罰ゲームだ」
「ちゃんと帰ってきます。罰ゲームになんてなりません」
「はは。ちょとだけ遅れてきたら、今回の放送は園児服を勘弁してやろう」
以下略
11
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◆E055cIpaPs
2016/11/20(日) 12:27:21.73 ID:qqktYKOO0
「大丈夫、美味しい」
ありすは、満足のいく味に仕上がったことにうなずいた。
時計を確認すると、まだかなり時間に余裕があることが分かった。
以下略
12
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◆E055cIpaPs
2016/11/20(日) 12:28:38.41 ID:qqktYKOO0
タブレットの目覚ましアプリが起動し、ありすは跳ね起きた。
ちょうど良い時間である。
これから支度をして出発すれば、約束の刻限に十分間に合う。
以下略
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