10: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/05(月) 21:06:44.31 ID:XfSadNeEO
…。
「…ゃん…」
誰かが、自分を呼んでいる。
11: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/05(月) 21:07:40.54 ID:XfSadNeEO
…。
「…」
「…ったく…なんたってそんなカッコであんなとこに居たんだよ…」
12: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/05(月) 21:08:27.74 ID:XfSadNeEO
「……ご、ごめんなさい…」
「…良いよ。……で?」
「え?」
13: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/05(月) 21:09:11.92 ID:XfSadNeEO
ここは何処だ。
至って純粋な疑問をぶつけたつもりだったが、それを意外な質問だという顔で返したカズマ。
「…」
14: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/05(月) 21:09:58.16 ID:XfSadNeEO
「へー…じゃ、その…つまりだ。この世界の…事?は知らないってこと…か?」
「…はい。…多分…」
カズマとの道中、自身の生い立ちや、346プロダクションでの話を、端的にではあるが彼に話してはみた。
15: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/05(月) 21:10:47.83 ID:XfSadNeEO
…。
「…」
自分の取り柄といえば、何か。
16: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/05(月) 21:11:34.78 ID:XfSadNeEO
「…にしても…」
後ろをちらりと見る。
そこに横たわる、幾人かの屈強な男達。
17: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/05(月) 21:12:22.42 ID:XfSadNeEO
自称、山賊。
このご時世に賊などと名乗る者がいるのかと内心驚いた。
しかし、向こうは本気でこちらを襲う気だ。
18: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/05(月) 21:13:14.42 ID:XfSadNeEO
「…」
ただ、振り解こうとした。
肩を掴んだ男の手を振り解こうと、腕を掴み返しただけだ。
19: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/05(月) 21:14:05.40 ID:XfSadNeEO
…。
「はー…山ん中でねぇ…」
「はい…何が何だか、分からなくて…」
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