38: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/07(水) 22:50:51.36 ID:+F7bQ51XO
「…」
自分は、これからどんな人生を歩むのだろうか。
誰と結婚し、どんな子供が出来るのか。
39: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/07(水) 22:52:37.54 ID:+F7bQ51XO
卯月が腕を横に振るうと、その手にまるで初めからあったかのように、青白い大剣が現れた。
誰に教えられたわけでもなく、卯月はそれを逆手持ちに構え、何かの合図があったわけでもなく、ムカデの大群に突っ込んでいった。
「…」
40: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/07(水) 22:53:48.00 ID:+F7bQ51XO
…。
誰かが、自分を揺さぶっている。
母親だろうか?
41: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/07(水) 22:54:28.70 ID:+F7bQ51XO
…。
何かが、せり上がってきている。
抵抗すること無く、吐く。
42: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/07(水) 22:55:13.99 ID:+F7bQ51XO
…。
15年の人生というのは、長いのか、短いのか。
今となっては確かめる術も無いが。
43: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/07(水) 22:56:01.52 ID:+F7bQ51XO
「…カズマ…君…?」
とある村の、若い少年、カズマ。
「…カズマ君…起きて?」
44: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/07(水) 22:56:56.73 ID:+F7bQ51XO
「…そっか」
服の汚れを洗い、落とした。
代えは無い為、そのまま着ることにした。
45: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/07(水) 23:08:22.01 ID:+F7bQ51XO
「…」
だが、自分もまた、卯月に向き直れない。
それは、何故だろうか。
46: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/07(水) 23:09:08.95 ID:+F7bQ51XO
「…カズマ君、 ちゃんとお墓を作ってあげませんか?」
「…ん…そうする…?」
「…はい」
47: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/07(水) 23:09:54.45 ID:+F7bQ51XO
「…あれ?」
「はい?」
「来た道って、ここで合ってるんだよね?」
48: ◆GWARj2QOL2[saga]
2016/12/07(水) 23:10:41.83 ID:+F7bQ51XO
「…」
「…しまむー…これ…」
「…まさか…」
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