過去ログ - 花陽「死を視ることができる眼」
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5:名無しNIPPER[sage]
2016/12/28(水) 21:35:11.09 ID:nfAzDOCSO
期待


6:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 21:36:31.39 ID:Hhhi1HzW0
/4
地獄のような冗談で、冗談のような地獄でした。

退院後、私は元通りに学校に通い始め、μ'sの練習にも復帰しました。

以下略



7:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 21:37:33.56 ID:Hhhi1HzW0
花陽「にこちゃん……」

にこ「あんたが体調悪いと、こっちまで調子狂っちゃうじゃない……だからきっちり治して、とっとと帰ってきなさいよ。いい?」

花陽「う、うん。ごめんね、みんな」
以下略



8:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 21:38:35.55 ID:Hhhi1HzW0
/5
ペーパーナイフの持ち主だと主張する女性は、落とし物を拾ってくれたお礼にと、私を喫茶店に連れて行ってくれました。

どうやら女医であるらしいその人は、早々に私の悩みを見抜いてしまったのです。

以下略



9:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 21:39:35.78 ID:Hhhi1HzW0
花陽「…………」

女医「病は気からと言うでしょう。あれ、本当のことよ。あなたには悩みを打ち明けることができる人が、沢山いるんじゃないの?」

花陽「……いんです」
以下略



10:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 21:40:30.12 ID:Hhhi1HzW0
そう言って、女医さんは渡したはずのペーパーナイフを私に差し出しました。


花陽「あの、これは?」

以下略



11:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 21:41:27.47 ID:Hhhi1HzW0
/6
日が沈みかけ、正に逢魔が時となった頃、私は穂むらで買い物をしてから帰宅することにしました。

穂乃果ちゃん達からは外をうろついている理由を訊かれましたが、図書館でゆっくりしていたから帰るのが遅くなった──と答えると、渋々ながらも納得してくれました。

以下略



12:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 21:42:25.07 ID:Hhhi1HzW0
染みは路地裏に向かうよう、続いていました。

点々としている染みを追いかけていると、その色が段々と濃くなっていきます。

これ以上は良くない、人もいないし視界も悪い。なにより嫌な予感がする。
以下略



13:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 21:43:23.77 ID:Hhhi1HzW0
大丈夫、問題ない、逃げられるはず。

一歩、また一歩と後退するごとにアレとの距離が離れていく中、曲がり角まであと少しというところで、砂利を踏んでしまいました。

血を啜るのに夢中だった女の動きが止まります。
以下略



14:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 21:44:22.59 ID:Hhhi1HzW0
花陽「いや、離してっ!!いやああああ!!」


両腕を使って必死の抵抗を試みますが、女性とは思えない怪力になす術もなく、徐々に口元が首に近づいてきているのが肌でわかりました。

以下略



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