過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―5―
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962: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2018/02/15(木) 19:05:49.49 ID:YSodv2Da0
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 お店のすぐ外にあるベンチに腰掛けながら、あたしはカチコチになっていた。
 隣に座るフォレオを見ることが出来ず、ただただ自身の手に視線を下ろし続けるしかない。
 さっき、フォレオがあたしのことを大切な人だと語っていた。そのことがどうも頭から離れないからだ。
以下略



963: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2018/02/15(木) 19:09:55.91 ID:YSodv2Da0
 駄目でしたー。
 レオン様から受け継いだフォレオのブリュンヒルデがあたしに刺さりました。もう、逃げ場がありません。
 そんな追い詰められたあたしに、フォレオがさらに接近する。肩が密着するような状況、こんな時だけどやっぱりフォレオの香りはいい香りだった。
 可愛らしい乙女の香り、でも乙女の香りで浮かび上がるのは凛々しいフォレオ。どっちがほんとのフォレオなの?
 混乱するあたしを尻目に、フォレオは一度俯いて膝の上で拳を作って、決心を固めたように口を開いた。
以下略



964: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2018/02/15(木) 19:13:29.59 ID:YSodv2Da0
「これって……」
「はい、ソレイユに似合うのはこれかなって思ったんです。その、お気に召しませんでしたか?」

 そこには、あのオボロ呉服店で着用した着物と同じ柄の物が入っていた。あの刺繍された赤い金魚があたしの視線にまた現れたことに感動する一方で、どうしてという思考があたしの頭の中をぐるぐる回る。

以下略



965: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2018/02/15(木) 19:16:23.33 ID:YSodv2Da0
「えっと、ソレイユ、その駄目でしたか?」
「え、ううん、そんなことないよ! ただ、ちょっと長旅で疲れちゃっただけで……」
「そうだったんですね。でも、ソレイユの行動力には脱帽しちゃいます。白夜に一人で来るなんて」
「はぁ、サプライズもいいけど、二次災害に巻き込まれるあたしの気持ちも考えてくれるとうれしいんだけどね」
「?」
以下略



966: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2018/02/15(木) 19:19:24.14 ID:YSodv2Da0
「ふふっ、この着物は浴衣っていうんですよ。前に着た物と比べて気軽に着替えが出来てとても良さそうです。はやく、明日になるといいですね」
 
 そうルンルン気分に語るフォレオ。背を向けて先を歩いていくその姿と、写し絵の姿が重なる。
 とてもかわいらしい、本当に抱きしめたいくらいに可愛らしい。
 抱きしめたい……、抱きしめたい……。
以下略



967: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2018/02/15(木) 19:25:19.87 ID:YSodv2Da0
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 クラーケンシュタインに戻ってきたのは休暇の最終日で、あたしはオフェリアとエポニーヌが待つ部屋に行き、結果を報告した。

「そう、やっぱり私の思った通りだったわ」
以下略



968: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2018/02/15(木) 19:28:49.70 ID:YSodv2Da0
今日はここまで

 ソレイユとフォレオは友人関係なスタンスが好みです。
 やっぱりドラゴンは緑色だなって、ミネルバを見て思った。


969:名無しNIPPER[sage]
2018/02/15(木) 20:42:59.19 ID:G6Q3eRhfo
フォレオ隊とかいう可愛さの暴力
女装家、ロマンチスト、腐女子と色物だけど本当にかわいい


970: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2018/03/11(日) 18:19:23.47 ID:YQSvpWbd0
◆◇◆◇◆◇

番外『カミラ×サクラ隊・最後』

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以下略



971: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2018/03/11(日) 18:30:00.13 ID:YQSvpWbd0
「まかせて、シュヴァリエでの事はサクラ王女たちに伝えておくわ。カムイには落ち着いてから顔を出すように伝えてちょうだい」
「わかったよ、カミラ姉さん。ごめん、サクラ王女達が眠る時間まで待ってもらってさ」
「いいのよ。それにいきなりそんな話をされても、あの子たちが困ってしまうもの。だけど、カムイが無事だってことが分かっただけでもいいことよ。あの子ね、カムイの事ばかり心配していたから」

 私は思い出して、そう呟いた。
以下略



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