14:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:40:56.20 ID:b4qt7MSMo
気づけば私の乗っているゴンドラは、てっぺんの12時部分に到達していた。一番明るくて暖かいてっぺんだ。
綾乃「ちょっとした挨拶も何もかも、本当は差し伸べられるたびに嬉しくてね……次に繋げよう繋げようって、必死だったわ」
15:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:41:36.82 ID:b4qt7MSMo
アライグマさんはゴンドラの外をきょろきょろと見渡すと、制服の帽子をぴっと被りなおした。
『……うん! まあ最初やし、今回はこんなもんでええかな。ええもん聞かせてもろたわ〜』
16:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:42:04.05 ID:b4qt7MSMo
綾乃「歳納京子を……好きになったのは……」
きっと……最初の最初から。
17:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:42:30.83 ID:b4qt7MSMo
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18:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:43:02.93 ID:b4qt7MSMo
京子「別コートで千歳の打ったボールが、ぽーんと綾乃の後頭部にぶつかっちゃってさー。バレーボールくらい大丈夫かなってみんな思ってたんだけど、綾乃はそのまま倒れちゃって……」
南野「きっと打ち所が悪かったんだ……大丈夫? 頭はずきずきしたりしない?」
綾乃「え、ええ……平気だと思いますけど」
19:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:43:40.55 ID:b4qt7MSMo
京子「ま、大事にならなくてよかったよかった。立てる?」
綾乃「え、ええ」
20:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:44:24.26 ID:b4qt7MSMo
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授業中。
21:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:45:37.15 ID:b4qt7MSMo
「それじゃあこの問題を……船見さん、お願いします」
結衣「はい」
22:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:46:04.88 ID:b4qt7MSMo
先生の目を盗み見て机の奥から小さなメモ用紙を取り出し、歳納京子へのメッセージを書く。
[体操着貸してくれてありがとう。
あとでちゃんと洗って返すわね。
23:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:46:53.02 ID:b4qt7MSMo
〜
放課後、生徒会もなかったので千歳と一緒に帰っていると、急ではあったが「ちょっと寄っていかへん?」と誘ってくれたので、そのまま千歳の家にお邪魔させてもらった。
24:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:47:50.41 ID:b4qt7MSMo
確かに千歳の言うとおりかもしれない。お礼というものは相手に対する感謝の念を表すものであると同時に、自分を落ち着ける手段のひとつでもあるのだ。
となればお礼をする側の気遣いを組み取って素直に受け入れてあげるのも、相手に対するマナーというものだ。
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