38:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 01:00:45.70 ID:b4qt7MSMo
〜
――事件が起こったのは、給食の時間の直前だった。
39:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 01:01:24.77 ID:b4qt7MSMo
京子「ぁ……っ……」
綾乃「…………」
40:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 01:02:14.63 ID:b4qt7MSMo
地獄。
私のせいで生まれた、地獄。
41:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 01:02:44.46 ID:b4qt7MSMo
目に焼き付いて消えてくれない惨状。
台無しになった原稿用紙。
42:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 01:03:20.35 ID:b4qt7MSMo
〜
結局、給食の時間はばたばたと過ぎ去った。
43:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 01:04:10.34 ID:b4qt7MSMo
京子「…………」がらっ
綾乃「っ……」びくっ
44:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 01:06:32.02 ID:b4qt7MSMo
京子「原稿ね、全部が台無しになっちゃったわけじゃないよ。あそこに置いてあったのは一部だから。何枚か作り直せばいいだけなんだって」ぽんぽん
綾乃「でも……でもぉ……」
京子「どんな内容だったかももちろん頭に残ってるし、汚れちゃったけどあれを乾かして参考にすれば同じやつ作れるし。だから大丈夫」
45:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 01:07:02.23 ID:b4qt7MSMo
京子「ねっ、いいでしょ?」
綾乃「で、でも……」
京子「明日は土曜日だから学校ないしさ。描き直さなきゃいけない部分も含めて、完成まであと一息なんだよ! だから綾乃と仕上げたいの!」
46:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 01:07:41.62 ID:b4qt7MSMo
……歳納京子は、やっぱり私の大好きな歳納京子だった。
いつもいつも私のことを助けてくれて、どんなに私が落ち込んでも、すぐに駆け寄ってきて手を差し伸べてくれる。
47:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 01:08:46.69 ID:b4qt7MSMo
京子「……ま、いっか。今から5時間目戻っても仕方ないもんね……ちゃんと泣き止めるまで、ここで隠れてよっか」
綾乃「ありがと……」
京子「ふふっ、いいっていいって」
48:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 01:09:13.46 ID:b4qt7MSMo
〜
京子「いい? これはもうペン入れまで終わってる原稿用紙なんだ。もうインクも乾いてるから、まずはこれに消しゴムをかけて鉛筆の線を消してもらいたいの。フキダシの中の字は消しちゃわないでね」
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