7:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 18:58:33.36 ID:n5zbXUjr0
  
  その後は、忙しい日々がずっと続いた。 
  周子はんの仕事はもっと多くなったけど、うちも今までにないほどの量を周子はんと一緒にこなしていった。 
  
  そこでは、9代目しんでれらがーる塩見周子とそのおまけ。 
8:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 18:59:04.36 ID:n5zbXUjr0
  
  最近、紗枝ちゃんがおかしい。 
  なにがって、優しくなったような気がする。 
  ここのところ激しく罵られた記憶がない、と思う。 
  
9:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 18:59:33.04 ID:n5zbXUjr0
  
  こうして話していても、いつも通りに感じる。 
  
 「パンケーキのお店見つけたんだけど、今度行ってみない?」 
  
10:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 19:00:16.76 ID:n5zbXUjr0
  
 「もうあれから1年半になるんだよね」 
  
 「周子はんが押しかけてきてからどすか? 懐かしいわぁ。 
  連絡一つ寄越さんといてのこのこ出てきはったなぁ」 
11:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 19:00:52.77 ID:n5zbXUjr0
  
  紗枝ちゃんを見送って呆然と立ち尽くしながらも、左手は無意識に画面を叩いてていた。 
  
 「なんでだろ。幼馴染で、お姉ちゃんで、ずっと一緒にいて、なのに……」 
  
12:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 19:02:45.54 ID:n5zbXUjr0
  
  いつものように事務所に来た。 
  今日はうちだけが呼ばれている。 
  
  ここで2時間話したのは現状の再確認のようなことだけ。 
13:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 19:03:21.27 ID:n5zbXUjr0
  
 「周子に言われるまで気づかなくてすまなかった」 
  
 「本音と建前なんて誰でも使い分けてますやろ?」 
  
14:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 19:03:53.70 ID:n5zbXUjr0
  
 「それは置いておくとして、解決策のひとつは紗枝が周子に追いつくことだ。 
  周子の人気が落ち着く前に並べば減衰を抑えて利益も大きくなるだろうし」 
  
 「正気どすか? まだあにばーさりーも終わってへんのに」 
15:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 19:04:22.37 ID:n5zbXUjr0
  
 「それで、方法は考えてあります?」 
  
 「任せとけ。伝手と権限は使うためにあるんだ」 
  
16:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 19:05:18.14 ID:n5zbXUjr0
  
 「紗枝はーん」 
  
 「あら、周子はん?」 
  
17:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 19:06:08.17 ID:n5zbXUjr0
  
  うちの前に立っているのは青木麗はん。 
  当初の竹刀を握って険しい表情をしていた面影は、今はもうない。 
  
 「小早川。そろそろやめないか」 
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