27:名無しNIPPER[saga]
2017/01/20(金) 21:43:03.84 ID:jvzcG60Ao
『くっ……!』
アミとマミが体を預ける巨体――キサラギが、
希煌石を介して命令(コマンド)を受領する。
巨大な両腕が一度後方に引かれ、
28:名無しNIPPER[saga]
2017/01/20(金) 21:45:45.57 ID:jvzcG60Ao
マミ「キララギ、キミの武器は?」
『くっ……!』
マミの声に反応し、キサラギは右腕を真横に振り上げた。
29:名無しNIPPER[saga]
2017/01/20(金) 21:48:44.23 ID:jvzcG60Ao
『融合? 違うな、これは無尽合体だ!』
マミ「無尽合体?」
『希煌石の神秘なるパワーを糧にして稼働するキサラギは、
30:名無しNIPPER[saga]
2017/01/20(金) 21:50:07.56 ID:jvzcG60Ao
『くっ……!』
自らの左腕で右腕を支持し、怪ロボットに向けてキサラギは発射体勢をとる。
怪ロボットは倒れた状態から、ゆっくりと立ち上がるところだった。
31:名無しNIPPER[saga]
2017/01/20(金) 21:51:08.34 ID:jvzcG60Ao
立ち上がった怪ロボットは、腕の装甲がひしゃげたもののまだ動けるようで、
髑髏の眼窩に炎を宿しつつ歩み寄ってくる。
その姿はまるで無機質だが、
だからこそ静かな恨みに燃える復讐鬼の姿のように見えた。
32:名無しNIPPER[saga]
2017/01/20(金) 21:54:09.26 ID:jvzcG60Ao
直後、キサラギの右腕から爆発的な噴射を伴って巨大なミサイルが撃ち出された。
ほぼ腕全体が切り離された状態となり、
キサラギの巨体があおりを食って大きく傾く。
アミとマミは必死にステアに掴まりながら、放たれたキサラギミサイルの行方を追った。
33:名無しNIPPER[saga]
2017/01/20(金) 21:55:39.77 ID:jvzcG60Ao
そして一瞬後には爆発の衝撃も、粉砕されたはずの怪ロボットの体さえそこに飲み込まれ、
あとには何事もなかったかのような静寂だけが取り残される。
すべてはまぼろしだったかのように、怪ロボットの巨体はあっけなく消失した。
もはやその存在が現実であったと証明するのは、町中に残された破壊の爪痕のみ。
34:名無しNIPPER[saga]
2017/01/20(金) 21:57:20.62 ID:jvzcG60Ao
今日はこのくらいにしておきます
アミとマミの口調やら一人称やらが時々亜美と真美と違うこともありますが、一応公式です
次は多分明日の夜投下します
35:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 19:44:18.97 ID:JL8wN2Aao
・
・
・
怪ロボットを打ち倒すキサラギという巨人。
それを操る、神秘の希煌石。
36:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 19:47:37.05 ID:JL8wN2Aao
――誰かに呼ばれたような気がして、ヒビキは真っ青な空を見上げた。
真似るように彼女を取り巻いていた動物たちも顔を上げる。
地表の大半が深い緑で覆われた自然の星、惑星アニマ。
太古よりこの星を守護する巫女の家系に生まれたヒビキは、
639Res/544.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。