295:名無しNIPPER[saga]
2017/02/01(水) 20:17:04.60 ID:QH3+K0Bio
アメジストのような宝石を思わせる紫色の半透明のカバーの向こう側に、
悠然と操縦席に座る少女の姿を、アミたちは見た。
不敵な笑みを浮かべたその少女は品定めするように双子の顔を交互に見て、
イオリ『アミとマミ……希煌石の持ち手、キサラギのパイロットよ。
296:名無しNIPPER[saga]
2017/02/01(水) 20:18:47.92 ID:QH3+K0Bio
頭を掴む腕をキサラギは振り払おうとしたが、その前に怪ロボットは距離を取った。
離れたことでイオリの顔は再び見えなくなったが、
恐らく変わらず不敵な笑みを浮かべ続けているのだろう。
それ対し、アミとマミは険しい表情で敵を睨みつける。
297:名無しNIPPER[saga]
2017/02/01(水) 20:19:38.53 ID:QH3+K0Bio
今日はこのくらいにしておきます
続きは多分明日の夜投下します
298:名無しNIPPER[sage]
2017/02/02(木) 21:30:45.76 ID:GyuwRZLXO
>>1です
今日じゃなくてやっぱり明日投下します
299:名無しNIPPER[sage]
2017/02/02(木) 21:32:52.24 ID:cqoEgpfCo
何時でもどうぞ!
300:名無しNIPPER[saga]
2017/02/04(土) 01:13:07.99 ID:4ghH70Iao
――《常勝の令嬢》と呼ばれ始めたのはいつ頃からだったろうか。
難攻不落と謳われた大国の要塞を落とした時だったか。
与えられた僅かな戦力のみで、その数倍の数を誇る軍勢を打ち倒した時だったか。
作戦司令としての地位も受ける賞賛も、望みうる最高のものを手にしていた。
301:名無しNIPPER[saga]
2017/02/04(土) 01:16:15.52 ID:4ghH70Iao
アミ「――今だ! キサラギ〜〜〜……」
マミ「ナックルーーーーーーー!」
イオリ『っ……!』
302:名無しNIPPER[saga]
2017/02/04(土) 01:24:41.28 ID:4ghH70Iao
だがアミたちはこれをさほど大問題とは捉えていなかった。
その余裕とも取れる現状の認識は、二人が確信した点の二つ目に起因する。
二つ目とはつまり、イオリの操る怪ロボットよりもキサラギの方が強いということだ。
初撃こそ予想外の動きに驚かされたが、
303:名無しNIPPER[saga]
2017/02/04(土) 01:27:03.40 ID:4ghH70Iao
イオリ「……流石ね。戦ってみてよくわかるわ。キサラギの――希煌石の力が。
この私から、何もかもを奪っただけのことはある……」
イオリのこの呟きは拡声されてはおらず、インカムに届いてもいない。
だから当然アミたちに聞こえるはずはなく、
304:名無しNIPPER[saga]
2017/02/04(土) 01:28:16.24 ID:4ghH70Iao
イオリ『見せてあげるわ……。“アズサイズ”の本当の力を』
その言葉にアミたちが疑問を持つ間もなく、それは始まった。
怪ロボット――アズサイズの、キサラギとの大きな相違点であった胸部の二つの突起。
それが突然二つ同時に飛び出した……いや、発射された。
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