過去ログ - 無尽合体キサラギ
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507:名無しNIPPER[saga]
2017/02/26(日) 21:20:39.82 ID:05yusEqno
その混乱のせいだろうか、
あるいは危機がいよいよ差し迫ったからであろうか。
ここで初めてキサラギは、それまで見せたことのない動きを見せた。

マミ「お、お願い、止まってよ! ミキミキーーーーーっ!」
以下略



508:名無しNIPPER[saga]
2017/02/26(日) 21:22:01.98 ID:05yusEqno
初めの不意打ちから数えて、二度目のキサラギの転倒。
これを高みから直接見下ろしていたのが、マコトとヤヨイである。
アミたちの争う様子をしばらく静観していたマコトだが、
倒れたキサラギにリッチェーンが再び馬乗りになろうとしたところで、
初めてヤヨイに指示を出した。
以下略



509:名無しNIPPER[saga]
2017/02/26(日) 21:25:02.54 ID:05yusEqno
みるみるうちに地上との距離は狭まり、
キサラギとリッチェーンはあっという間にヤヨイの操る怪ロボットの射程圏内に入った。
既にリッチェーンはいわゆるマウントポジションに入っており、
仰向けに横たわるキサラギを見下ろしている。

以下略



510:名無しNIPPER[saga]
2017/02/26(日) 21:30:59.86 ID:05yusEqno
言い終わると、ミキはまるでヤヨイたちなど居ないかのように、
キサラギに対しての攻撃を開始した。

その様子をマコトは微かに眉根を寄せて見下ろす。
アミたちだけではない、マコトにとってもミキの意図するところは不明であった。
以下略



511:名無しNIPPER[saga]
2017/02/26(日) 21:36:49.88 ID:05yusEqno
自分を無視しようとする相手への苛立ち。
それは確かにあった。
しかしかつてのヤヨイであれば、ミキの言葉など無視して直ちに攻撃していただろう。
そして相手の愚かさを笑っただろう。

以下略



512:名無しNIPPER[saga]
2017/02/26(日) 21:39:54.41 ID:05yusEqno
   “お前は必要ない”

ミキの口から出たこの言葉は、
一瞬の間にヤヨイの頭の中を何度も、何度も駆け巡った。

以下略



513:名無しNIPPER[saga]
2017/02/26(日) 21:42:04.62 ID:05yusEqno
ミキ「っあ……!?」

瞬間、異常音と同時に激しい衝撃がリッチェーンを襲った。
コクピット内の計器が光と音を発し、危険を知らせる。
だが知らされるまでもなく、ミキはその目ではっきりと見た。
以下略



514:名無しNIPPER[saga]
2017/02/26(日) 21:43:25.84 ID:05yusEqno
ヤヨイ『私が必要ないだと!? ふざけるんじゃねぇよ!
    私の方が上だ! 上なんだよ! お前なんかより私の方が上なんだ!
    誰がお前なんかにっ……お前なんかに負けてたまるかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

我を忘れたように絶叫しながら、ヤヨイは倒れたリッチェーンに向けて火炎を撒き散らす。
以下略



515:名無しNIPPER[saga]
2017/02/26(日) 21:49:05.19 ID:05yusEqno
マミがキサラギを止めた理由を、アミは聞かなかった。
聞くまでもなく気付いたからだ。
キサラギが踏み出した足から前方数十メートルの地点に、誰か居る。
すっと背筋を伸ばして佇む姿。
美しく整った涼やかな顔立ち。
以下略



516:名無しNIPPER[saga]
2017/02/26(日) 21:50:08.14 ID:05yusEqno
アミとマミは、そんなマコトに眉をひそめて怪訝な表情を向ける。
この敵は何をしているんだ?
どう見ても生身だし、武器を持っているようにも見えない。
見た目にはただの人間だ。
にもかかわらず、巨大ロボに対して格闘の構えを見せるなど、ふざけているとしか思えない。
以下略



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