過去ログ - 無尽合体キサラギ
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545:名無しNIPPER[saga]
2017/03/03(金) 20:40:56.05 ID:XOtx5OrXo
キサラギがミキのもとへ走り去るのを見送るマミの背後から、
担架を持って下りてきた隊員たちが駆け寄る。
そして要救助者の顔を見て、隊員たちは目を見開いた。
そこに居たのはかつて自分たちを騙した、ハルシュタイン軍の一員だったからだ。

以下略



546:名無しNIPPER[saga]
2017/03/03(金) 20:43:01.49 ID:XOtx5OrXo
マミ「っ!? うそ、なんで……!?」

マミを襲ったのは突然の衝撃と轟音。
思わず閉じた目を開いた先に居たのは、地面に倒れ伏したキサラギの姿であった。
そして……離れた距離に立っているリッチェーン。
以下略



547:名無しNIPPER[saga]
2017/03/03(金) 20:43:49.24 ID:XOtx5OrXo
ミキ『……なんで、あの子のこと助けたの?』

マミ「え……? あ、あの子って、ヤヨイっちのこと?」

ミキ『ヤヨイはハルシュタインの仲間なんだよ? 人類の敵なんだよ?
以下略



548:名無しNIPPER[saga]
2017/03/03(金) 20:45:02.19 ID:XOtx5OrXo
侃々諤々、両者は互いに一歩も譲らずに激しく主張をぶつけあう。
だが、次にアミたちのインカムから流れたのは、
唐突に消沈したような、呟くようなミキの声だった。

ミキ『……そっか、わかったの』
以下略



549:名無しNIPPER[saga]
2017/03/03(金) 20:46:09.79 ID:XOtx5OrXo
二人は反射的にその視線を追う。
するとその先にあったのは――ヤヨイを乗せて飛び去るヘリだった。

ミキ『……人類の敵は、みんなまとめてミキが倒すの』

以下略



550:名無しNIPPER[saga]
2017/03/03(金) 20:47:27.34 ID:XOtx5OrXo
アミ「今攻撃したらあの人たちまで巻き添えになっちゃうよ! ねぇミキミキ!!」

しかしやはりミキは答えない。
どころか回転はますます勢いを増し、光は強度を増していく。
このパワーが攻撃として放たれた時、
以下略



551:名無しNIPPER[saga]
2017/03/03(金) 20:48:51.23 ID:XOtx5OrXo
それはアミたちからすれば、あまりにも歪んだ正義感。
かつて地球を守るためハルシュタインに命をかけて立ち向かったミキの姿とは
似ても似つかないその姿に、二人は胸を強く締め付けられる。

宇宙を支配せんとするハルシュタインを倒すために、
以下略



552:名無しNIPPER[saga]
2017/03/03(金) 20:51:34.43 ID:XOtx5OrXo
マミ「やめて……! やめてよミキミキーーーーーーっ!!」

アミ「関係ない人たちを……ヤヨイっちを傷付けないでーーーーーーーっ!!」

瞬間、泣き声にも似た二人の叫びが響き渡る。
以下略



553:名無しNIPPER[saga]
2017/03/03(金) 20:54:13.96 ID:XOtx5OrXo



ミキ『――全部、わかったよ。タカネが言ってたこと。
  なんでミキにあの話をしたのかも、全部……』
以下略



554:名無しNIPPER[saga]
2017/03/03(金) 20:55:08.33 ID:XOtx5OrXo
タカネ『星井ミキ、貴女は……』

ミキ『大丈夫。もう覚悟は決まったから。ううん……本当は最初から決まってたの。
  だってミキは、地球を守るために命をかけるって、決めてたんだもん。
  だから怖くなんかないよ。
以下略



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