過去ログ - 無尽合体キサラギ
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583:名無しNIPPER[saga]
2017/03/10(金) 21:11:48.63 ID:VlmQnypho
口に出していない自分たちの心情にハルシュタインが反応するのは、これが初めてではない。
そして、今やハルカイザーを凌ぐスピードを持つはずの
キサラギの攻撃がまるで当たらないという事実。
このことから考えられる可能性、それは……

以下略



584:名無しNIPPER[saga]
2017/03/10(金) 21:12:57.93 ID:VlmQnypho
ハルシュタイン『だがこれで理解しただろう……今お前たちが手にしている力の素晴らしさを!
      この私と互角に戦えていることが、どれほどのことなのか!』

ハルシュタインの言う通り、アミとマミは改めて、
三希石によって目覚めたキサラギの力を実感していた。
以下略



585:名無しNIPPER[saga]
2017/03/10(金) 21:13:49.99 ID:VlmQnypho
アミ「お前が心を読めるって言うんなら、読めないようなことをしてやる!
   読まれたって反応できない攻撃をしてやる!」

アミ「今は互角だって言うんなら、私たちはその上を行く!
   どれだけ時間をかけても、絶対にお前を倒す!」
以下略



586:名無しNIPPER[saga]
2017/03/10(金) 21:14:40.34 ID:VlmQnypho
アミ「……黒い、月……?」

自分たちとハルカイザーとの間に浮かぶ、
全てを飲み込む黒さと完全なる球形を持ったそれは、
かつての“黒き月”や“月の涙”を彷彿とさせた。
以下略



587:名無しNIPPER[saga]
2017/03/10(金) 21:16:08.13 ID:VlmQnypho
だがそんな二人に届いたのは、やはり意外な言葉。

ハルシュタイン『心配せずとも私はもう何もしない……。
      お前たちは、あの黒き球にのみ気を付ければ良いのだ』

以下略



588:名無しNIPPER[saga]
2017/03/10(金) 21:18:16.60 ID:VlmQnypho
黒球が、突然膨張した。
人型怪ロボットの頭部ほどの大きさであったそれは、
一瞬のうちにオーバーマスター版キサラギすら軽く超えるほどのサイズに膨らんだのだ。
アミたちの目には、まるで宇宙空間内にぽっかりと巨大な穴が空いたように見えた。
だが二人が真に驚いたのはその膨張にではない。
以下略



589:名無しNIPPER[saga]
2017/03/10(金) 21:19:28.55 ID:VlmQnypho
ハルシュタインが全精力を注ぎ込み作り出した、闇の渦巻く空間。
光をすら捻じ曲げるというブラックホールの如き深淵。
そのあまりに深い闇はアミたちだけでなく、地球からも確認できるほどであった。
目で、または全身の感覚で、地表の者は闇の出現を感じ取り、上空を見上げる。
そしてその闇が今、地球の希望を飲み込もうとしていた。
以下略



590:名無しNIPPER[saga]
2017/03/10(金) 21:21:10.61 ID:VlmQnypho
がくん、と機体が大きく揺れる。
同時に危険を知らせる警報がコクピット内に響き渡った。

アミ「こ、このっ! 離せ! 動け……!」

以下略



591:名無しNIPPER[saga]
2017/03/10(金) 21:22:50.06 ID:VlmQnypho
こうしてキサラギは、リッチェーンと無尽合体した姿であるハイパーキサラギの形態となり、
アミとマミはリッチェーンのコクピット内に収まる形となった。
大きく突出した部分を切り離したことで、うねる奔流に捕まりづらくはなっている。
だが当然ではあるが、アミが懸念した通りパワー自体はぐっと落ちることとなる。
ハイパーキサラギはそれまでを上回る速度で、空間の深奥へと引きずり込まれ始めた。
以下略



592:名無しNIPPER[saga]
2017/03/10(金) 21:25:14.06 ID:VlmQnypho
しかし、その時。

アミマミ「え……!?」

マミの体が強い輝きを放った。
以下略



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